眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

映画の感想

わたし出すわ 感想

脚本・監督 森田芳光/2009/〈あらすじ〉突然、東京から函館に帰ってきた摩耶(小雪)。高校時代、仲の良かった友人たちの夢を叶えるためのお金を、「わたしが出してあげる」と気前よく提供していく。しかしそれは、運命を大きく左右させるものでもあった…。何…

マンハッタン無宿 感想

〈あらすじ〉アリゾナの保安官補が、容疑者引き渡しのためにニューヨークへ。強引な方法が祟ってか、隙を突かれて容疑者は逃走。赤っ恥をかかされた保安官補は、意地となって標的を追いかける。例によって、とりとめもない感想を。この作品の3年後に「ダーテ…

羊たちの沈黙 感想

〈あらすじ〉FBI訓練生のクラリス・スターリングは、収監されているレクター博士に面会するようにとの命令を受ける。難航している猟奇殺人事件について、レクターから助言を乞うためである。レクターは、けんもほろろな対応だったが、同房の収監者のクラリス…

「キートンのマイホーム」 感想

イマジカBSでみたのだが、どうしてこれだけがぽつんと放送されているのか。どうせなら空いた時間に、短編を放送してほしい。〈あらすじ〉めでたく結婚したキートン夫妻。だが、妻に横恋慕している男が悪さする。自分で作れる家のキットの手順を、ペンキで書…

「ハロー!?ゴースト」 感想

〈あらすじ〉恵まれない人生を歩んできたサンマンは、自殺を決意。薬を飲んで川に飛び込むが、助かってしまう。ところがそこで、幽霊に取りつかれてしまった。エロ爺、ヘビースモーカーのおやじ、泣いてばかりのおばさん、生意気なガキ、計4人。早く死にたい…

「大脱出」 感想

劇場公開から2年半、今回(2016年9月24日、フジテレビ「土曜プレミアム」)が地上波初放送。以下、以前書いた感想を引っ張ってきた。リサイクル記事です。 監督はミカエル・ハフストローム。スタローンとシュワルツェネッガーの本格的な共演となると、やはり気…

「シン・ゴジラ」 感想

脚本・編集・総監督 庵野秀明/2016/ハリウッド版から2年、日本映画としては12年ぶりのゴジラ。庵野秀明の「総監督」という役割がいまひとつ判りづらく、実質、樋口真嗣の映画ではないのかと不安にさせ(「進撃の巨人」のあとということもあるし)、さらに気づ…

「スクワーム」 感想

脚本・監督 ジェフ・リーバーマン/SQUIRM/アメリカ/1976〈あらすじ〉海辺の田舎町にやってきたミック(ドン・スカーディノ)。骨董品の買い付けという名目がありつつも実際は、友達以上恋人未満なジェリー(パトリシア・ピアシー)に会うのが本当の目的だ。立ち…

冬の華 感想

「あしながおじさん」がモチーフのひとつとして描かれる、抒情性豊かなやくざ映画…と、そんな風にまとめられることが多い。が、どうみても東映任侠映画なこの作品を印象的にしているのは、「あしながおじさん」ではなくて、アクションや派手な見せ場があまり…

「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」 感想

〈あらすじ〉世界を守るための闘いが、甚大な被害を引き起こしたことで、アベンジャーズへの風当たりが強くなる。アメリカ政府は、アベンジャーズを国連の管理下に置き、指示が出た時のみに出動が許可されるようにしたいとする方針を発表。何の罪もない若者…

「ワイルドシングス」 感想

〈あらすじ〉ブルー・ベイ高校でカウンセラーをしているサム(マット・ディロン)が、セレブな生徒ケリー(デニース・リチャーズ)からレイプされたと訴えられる。富豪の娘ということもあり街を巻き込む大スキャンダルとなるが…。 以下、ネタばれを前提とした文…

「白雪姫と鏡の女王」 感想

〈あらすじ〉「白雪姫」参照。オープニングの、妃が実権を握るまで描いたモデルアニメ風のCG?場面が、如何にも御伽話な風でよい。本題に入ってからの、リリー・コリンズの眉毛には驚かされるが、次第にこれが気にならなくなるどころか、むしろそこがキュ…

「バトルフロント」 感想

〈あらすじ〉インターポールの潜入捜査官を辞し、亡き妻があこがれた南部の土地で、一人娘と暮しているフィル(ジェイソン・ステイサム)。ある日、娘がいじめっ子をのしたことで、その両親(特に母親)が激昂。母が、なんとかしてくれと泣きついたのは、地元で…

「ザ・スナイパー」 感想

妻を亡くして一人息子クリスと暮らしているレイ(ジョン・キューザック)。何かと問題を起こすクリスとの絆を深めるために、父と息子はキャンプに出かける。しかし森の中で、フランク(モーガン・フリーマン)と出会ったのが運のつき。フランクは政府のために汚…

「ナイル殺人事件」 感想

巨額の遺産相続をしたリネット。親友のジャクリーンから、婚約相手のサイモンを雇ってほしいと相談されて、引き受ける。しかしそれが運命の別れ道。リネットはサイモンと結婚。ジャクリーンは、二人の新婚旅行先のエジプトにまで現れ、嫌がらせをするような…

「ジュリー&ジュリア」 感想

1949年。外交官の夫の赴任についてパリにやってきた、ジュリア・チャイルド。楽しく暮しながらも何か満たされず、料理学校に入ってフランス料理を学び始め、やがて知り合った人たちと、アメリカ人のための料理本を出そうとする。そして2002年のニューヨーク…

コーマン帝国 感想

ロジャー・コーマンという映画人についてのドキュメンタリー。ロジャーが、結果として育てたことになる多くの映画関係者たちにインタビューしており、なかなか壮観。大御所クラスでは、ジャック・ニコルソンやマーティン・スコセッシ、ロン・ハワード。ちょっ…

「日本一のホラ吹き男」 感想

〈あらすじ〉東京オリンピックで三段跳びの選手候補だったが、怪我のために出場が見送られてしまった、初等(はじめひとし)。たまたま家の近所の工事現場で掘り返された壺から、ご先祖の書き残した書物が出てくる。そこには、ホラを吹いた上でそれを実行して…

「ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版」 感想

死者が甦って生者に襲いかかり、その肉を喰うという世にも恐ろしい事態が世界中で発生。スティーブンと恋人のフラン、SWAT隊員のロジャーとピーターの4人は、スティーブンの操縦するヘリコプターで街を脱出。あてもなく行くうち、眼下に現れたのは巨大なショ…

「クリード チャンプを継ぐ男」 感想

〈あらすじ〉施設で喧嘩ばかりしている少年アドニス。ある日彼の元を訪れた女性は、「わたしはアポロ・クリードの妻だった。あなたは、アポロが残した忘れ形見。わたしと一緒に暮さない?」と誘う。時は流れ、一人前に成長したアドニスだったが、体に流れる…

「グリーン・インフェルノ」 感想

〈あらすじ〉大学で、未開地では未だに女性の割礼が行われていることを知り、憤るジャスティン(ロレンツァ・イッツォ)。彼女のその反応をみた環境活動家のグループが接触。カリスマ的なリーダー・アレハンドロ(アリエル・レビ)に惹かれ、ジャスティンは、ア…

「愛を語れば変態ですか」 感想

〈あらすじ〉オープンを明日に控えたカレー屋。店主・野間口徹と妻・黒川芽以夫婦が、店主が会社勤めしていたときの後輩・川合正悟(チャンカワイ)に手伝わせて開店準備を急ぐ中、バイトの面接で今野浩喜、黒川とわけありな様子の栩原楽人、さらに不動産屋の…

「007/スカイフォール」 感想

祝・地上波テレビ初放送。ということで、以前書いた感想をもう一度。 映画としては、前2作共々のシリアス路線。また非常に重い内容であり、007映画を能天気な、SF志向のあるスパイアクションと思って観て来た人間には辛い内容になっている。わたしなどは完…

クロユリ団地 感想

〈あらすじ〉二宮一家がクロユリ団地に引っ越してきた。長女の明日香(前田敦子)は介護の専門学校に通っている。学校で、誰にも気付かれずに亡くなっていた人の話しを聞いた彼女は、引っ越して以来まだ会ったことのない隣人のことが気になりだす。団地の公園…

イマジカBSで放送された「プロジェクトA2」吹替版について。

イマジカBSでは、ジャッキー・チェン作品を、懐かしいテレビ吹替と新録音とを取り混ぜながら放送しているのだが、今回は「プロジェクトA2」について、書き残しておきたい。今回放送されたものは、1989年5月13日にフジテレビ「ゴールデン洋画劇場」で放送され…

「バニー・レークは行方不明」 感想

〈あらすじ〉 ロンドンに兄を頼って引っ越してきたアン(キャロル・リンレー)。保育園に預けたはずの娘バニーがいなくなってしまった。園内を探してもみつからない。警察の捜査も開始されるが、バニーをみた人間が誰もいないという現実を前に、次第に、ある疑…

「ザ・コール 緊急通報指令室」 感想

家に何者かが侵入しようとしている、という通報を受けた911オペレーターのジョーダン(ハル・ベリー)。突然切れた電話にリダイヤルしたため、侵入者に居所を知られた通報者の少女は誘拐され、その後死体で発見される。半年後、新人の指導官に担当を変えていた…

「ヴィジット」 感想

ベッカとタイラーの母は、若い頃に家出した。その母を、ネットで見つけた両親から連絡があった。姉と弟は、祖父母の家へとお泊りに出かける。幸福な一週間のはずだったが、思いもかけないことが皆に待っていた…。という、ホラー・サスペンス。 思い込みで、…

10月にみた映画

劇場でもテレビでも、ほとんど見ること叶わず。映画への情熱ももうこれくらいが限界なのかも。でもそれを悔やんでもいない。これはこれで、別にいい。劇場でみたものは4本。 GONINサーガ TOHOシネマズなんば・別館 アントマン/2D・吹替 あべのアポロシネマ …

ペイチェック 消された記憶 感想

商品の仕様と性能を盗み、新たな商品を作り上げるベン・アフレック。彼は、開発時の記憶を全て消去し、仕事を依頼した企業との関わりを一切捨て去ることで、莫大な報酬を得ている。報酬のためには、旧友アーロン・エッカートの誘いに乗り、3年間という長期に…