眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

10月19日(火)

弱虫ペダル14巻』読了。あっという間に読んでしまった。あまりの速さに横にいた嫁が「勿体ないもっとゆっくり読め」と言っていたが、しかし漫画を読むのにも勢いというものは必要だと思う。このインターハイでのスピード感あふれる展開をあえてじっくりとかみしめるように読むというのも勿論アリだが、とりあえずそれはもう一回読み返すときにすれば良いことで、まずは漫画の体感速度を味わうためには、こちらの読む速度もそれに合わせるのも一興だろう。速度によって作品との密着度を上げることが可能だと思うのである。

小野田の愚直さがちょっと信じられないくらいのものになってきて、そこに感動するか辟易とするか。見捨てて先を急ぐ方を選択するであろう自分のような人間には、小野田の取る行動はあまりにも子供っぽ過ぎるように見える、が…というのがミソであろうか。漫画の持つ力、というのが見える気がする。ファンタジーの持つ力、と言い換えても良いか。現実には不可能な行動を、あり得ないこと、としてバカにするのではなく、それを漫画特有の表現で、読む者を巻き込む説得力とする。それが漫画の可能性であり醍醐味であろう、と。早く次が読みたい!


梅田ピカデリーの閉館が決定。もうとんとこの劇場には足を運んでいない。単に生活圏が梅田よりももっと南になったせいで、行くことが無くなっただけなのだが、確か最後に観たのは、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Airまごころを、君に』だったように思うけどそれももう定かではない。こんなことを言っちゃなんですが、あまり好きな劇場じゃなかったなあ。背もたれが低くて、椅子の前後が狭くて、非常にしんどい。まあ三越劇場の椅子と比べればマシかもしれないけども。でも、ここで沢山の映画を観た。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』はここだった。『クリープ・ショー』と『XYZマーダーズ』の2本立とか。非常階段に延々並んだこともあったなあ、あれは何を観に行ったときだろうか…。梅田の映画館はこれでもう全滅か、と思ったが、TOHOシネマズ梅田の一部とTOHOシネマズアネックスが残ってるっちゃあ、残ってるか。また一つの時代が幕を下ろす、という感じですかねえ。