眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2013-01-01から1年間の記事一覧

大晦日に…

まさか大瀧詠一死去の報を聞くことになるなんて…。信じられない。年末最後の挨拶でも書こうかと思っていたのに、これではとてもそんな気持ちにはなれないな…。一番好きな歌は『オリーブの午后』…季節外れだけど。 さようなら、大瀧さん。

『名探偵ゴッド・アイ』をみる

監督はジョニー・トー。『奪命金』『毒戦』に続き、今年みるジョニー・トー映画の3本目。これが一番面白かった。犯人や被害者の境遇や状況に精神的ダイブをすることで事件を推理する、『MAD探偵』のラウ・チンワンの如き、神がかり的な元刑事をアンディ・ラ…

2013年のベスト映画を選んでみる

どんな素人でも、年間のベストを選びたい欲求には逆らえない。今年もシンプルにベストテンを選出。1『舟を編む』 2『パシフィック・リム』 3『あの頃、君を追いかけた』順位をつけられるのはここまでで、以下はどれも差なし。『ナイトピープル』 『世界に…

『ゼロ・グラビティ』をみる

あべのアポロシネマにて。3D字幕版。 監督はアルフォンソ・キュアロン。宇宙空間で作業中の人間を襲う、爆破されたスパイ衛星の破片。シャトルが破壊されてしまった今、生き残った二人が地球へ生還するための唯一の希望は、彼方にみえる国際宇宙ステーショ…

ハリウッド版『ゴジラ』は2014年7月25日公開

予告が解禁されました。第1作を除けば、ゴジラ映画史上、もっともシリアスなものになりそうな感じ。ハリウッド映画のスケールの大きさ、冗談のようなシチュエーション(巨大な生物が出現して大暴れする)を本気で、本当にありそうなもの、こととして撮る気合の…

黒川芽以が『KILLERS/キラーズ』に出演しているらしい

日本=インドネシア合作のサイコキラーもの。最初、この記事をみたときは『ザ・レイド2』の邦題が『キラーズ』になったのかと思ったのだが、そうではない。が、製作総指揮がギャレス・エヴァンスというからそんな誤解もしようというもの。監督はモー・ブラ…

『キャリー』をみる

監督はキンバリー・ピアーズ。シシー・スペイセクが、プロム会場の飾り付けをみて「すごくきれい」という場面の切なさ、ウィリアム・カットと踊ると、カメラが二人のまわりをぐるぐる回る場面の奇妙ながらもロマンティックな描写、クイーンに選ばれて壇上に…

『ルームメイト』をみる

監督は古澤健。今邑彩の小説を元に作られている。未読なのだが、あらすじを読んでみると、同じネタを話の根幹には据えているが、話の作り方はかなり違う感じ。そのせいでか、クレジット表記は原作ではなく、原案となっている。殺人事件を追う現在のパートと…

『モンスタージン2号』をよむ

特集は『ドラキュラ72』と『ピーター・カッシング生誕100周年』。写真が多く載っているのがうれしい。前号同様、石田一氏の個人誌という作りは変わらず、こちらものんびりとそれに付き合って読むのが楽しい。『ドラキュラ72』は、ドラキュラが現代に復活する…

『ザ・レイド2』予告!

あれ?イコ・ウワイス、監獄に入ってるけど…。断片的に見えるアクションは変らぬエクストリームなド迫力。前作にいまいち乗れなかったと思いながらも、こうしてみると期待してしまうな。

『girl next door・千紗「ロマンスの神様」(Short ver. )』に黒川芽以が出ている

あーロングバージョンみたいなー。これは珍しく、単純に可愛い黒川芽以ではないの?

『映画宣伝ミラクルワールド』(斉藤守彦/洋泉社)をよむ

サブタイトルは「東和・ヘラルド・松竹富士 独立系配給会社黄金時代」。冒頭には「あの夏、『メガフォース』を観て、怒りと失望のあまり、映画館の看板を蹴飛ばして帰った、かつての少年たちに、本書を捧ぐ……。」とある。『メガフォース』は中学一年生の夏だ…

『恐怖のまわり道』をみる

実に奇特な方がいて、日本語字幕付きで、全編ちゃんとみることができる。監督はエドガー・G・ウルマー。1945年のアメリカ映画、たったの68分。文字どおりのB級映画だと思われるが、運命の女によって人生を翻弄され、あげくに破滅する男たちのフィルムノワー…

『ガントレット』をみる

BSフジで。クリント・イーストウッドは、実人生においては富も名声もあり、女性にもモテまくりのせいか、映画の中ではその反動かどうか比較的、欠点のある人間を演じることが多い。高所恐怖症のクライマー、緊張して動けなくなるスパイ、情には厚いが経営的…

『武之夢』メイキングをみる

『武之夢』が正式なタイトルなのかな?メイキングもあがっています。 なるほど、一から作っているんですね。動きを撮って、コンテも書いて、それであのアクションか。ドニーさんの映画からもってきているわけではなかったんだ。流れている音楽は『導火線』か…

『Donnie Yen Vs. Bruce Lee 甄子丹对李小龙 』をみる

いいなあ。夢がありますよ。 演技もちゃんとしているし、それがドラマティックな流れをうむのがよいですね。

『クロニクル』をみる

TOHOシネマズなんば・本館にて。 監督はジョシュ・トランク。やっと公開されると思ったら、都内限定という信じられない規模。が好評なのをうけ、地方からもみたいとの声が高まったこともあり、各地での上映が決定。というのだが、結局これは配給会社がリサー…

『パッション』をみる

TOHOシネマズなんば・別館にて。 脚本・監督はブライアン・デ・パルマ。復讐の物語が一応の結末を迎えたあとに訪れる終幕にびっくりした。デパルマと聞いて思い出す、数々の特有のタッチがこれでもかとここには描かれている。その表現で作られた映画の面白さ…

『麻美ゆまから』〜YouTube

ひさしぶりに顔がみられてうれしい。最後の、手を振る笑顔に思わず落涙。どうかこのまま元気になりますように。

『オスロ国際空港 ダブル・ハイジャック』をみる

スターチャンネルで録画。監督はキャスパー・リード。60年代後半くらいの映画と思っていたら1974年の作品。日本公開は76年。『ポセイドン・アドベンチャー』や『エアポート75』や『タワーリング・インフェルノ』などのパニック映画全盛時代とは思えない地味…

『ザ・レイド』をみる

スターチャンネルで録画。監督はギャレス・エヴァンス。プラッチャヤー・ピンゲーオの作る映画がとても素朴なものであると思わされるハードコアなバイオレンス映画。黒さに塗りつぶされるようなオープニングに始まり、彩度を落とした画調は現代の映画とは思…

『悪いやつら』をみる

脚本・監督はユン・ジョンビン。面白かった。詰め腹を切らされた税関職員チェ・ミンシクが、横取りした麻薬を使ってヤクザの世界へ入っていくというのが、まず凄い。元々そういう世界に近い人だったとはいえ、一般的な理屈はまず通らない、暴力が全てとも言…

MBSの天気予報のBGM

大阪の夜景をバックにした天気予報のBGMは『タワーリング・インフェルノ』の1曲だったとふと思い出し、YOUTUBEで検索すると、その天気予報を再現したものがアップされていて、そうそうこんな感じだった、と笑ってしまった。 曲のタイトルは、確かちゃんと日…

『あの頃、君を追いかけた』をみる

原作・脚本・監督はギデンズ・コー。以前このブログでも、みたい、と書いた、2011年の台湾映画。やっと公開されたのでみてきましたが、期待にたがわぬ愛すべき映画でありました。 ↑因みにこの日本版予告編はちょっと詐欺。さわやかな青春ものに見せているが…

一週間に一冊の本をちまちま読むとして

そうすると1年で大体50冊強の本が必要になる。5年間だと250冊強。5年経った頃には、最初に読んだ本の内容なんてほぼ忘れているから、それを読み返す。ということを繰り返す。3回読んで飽きたとしても15年が経っている。そのときわたしは60歳を超えている。…

『エリジウム』をみる

監督はニール・ブロムカンプ。前作『第9地区』を、予算をかけ、ハリウッド映画として拡大強化リメイクしたような映画。前作でみたビジュアルの再現にならざるを得ず、どうしても自分で自分の映画を焼き直したようにみえる。後半に行くに従い、登場人物の行…

『アップサイドダウン 重力の恋人』をみる

監督・脚本はフアン・ソラナス。 上下に連なる二つの惑星。上が下から搾取し繁栄し、下は下層市民が住む世界。というだけなら普通だが、面白いのはそれぞれの星の重力にひっぱられているという世界なので、片方からは天地をひっくり返した世界になる、という…

『トーキョー・プリズン』(柳広司)をよむ

登場人物たちがみる戦後の日本の姿が、そのまま現在にだぶっているところが素晴らしく、平成の今の危うさを浮き彫りにする。

スペイン版『アニマル大戦争』か?

とちょっと期待してしまうスペイン映画。『スクリーム・フェスト スペイン2013』という特集上映の中の一本。 他の作品では『ラスト・デイズ』も面白そうですな。

『キングを探せ』(法月綸太郎)をよむ

法月綸太郎のミステリを読んでいて思うのは、入れ替わり、というのが多いよな?ということ。もちろん、だからといって単純に事件の真相が見えるものではないが、読んでいると、このパターンをちょくちょく目にするように思う。冒頭は倒叙もの。カラオケボッ…