眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

『エリジウム』をみる

監督はニール・ブロムカンプ。

前作『第9地区』を、予算をかけ、ハリウッド映画として拡大強化リメイクしたような映画。前作でみたビジュアルの再現にならざるを得ず、どうしても自分で自分の映画を焼き直したようにみえる。後半に行くに従い、登場人物の行動や物語の展開に乗れなくなる雑さが目立つようになり、えらく簡単な映画になる。またシャールト・コプリーたちがエリジウムを支配するなどと言いだして、スケールの大きいはずの話がどんどん小さくなっていく。なんだかしょんぼりしてしまう出来栄え。