眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「カーネーション」が終了 感想

今日でNHK『カーネーション』が終了。話が進むにつれて、思わぬ絶賛評が巷にあふれて最初から見ていた人間としてはなんとも心強く嬉しかった。最終回、いきなり平成22年のだんじりの場面から始まり、終盤で鮮烈な印象を残した中村優子の姿が。奇跡が起こって…

「野ばら」第1巻 感想

『野ばら(1)』(高田築/エンターブレイン)表紙で女の子に抱かれている謎の白い生き物、しょむたんが可愛い最初の3話でぐいと惹き込まれる。そのしょむたんを見てて思い出すのは、教育テレビでやってた『いちにのさんすう』のタップ。 タップとそっくりなダン…

「主に泣いてます」第6巻 感想

『主に泣いてます(6)』(東村アキコ/講談社)1巻ごとに、赤松や泉にとって(読者にとっても)新たな刺客が登場してくるのはもはや反則。今回は勅使河原耕三巡査。美人には限りなくやさしく、ブスにはこれ以上ないほど冷酷。この世の男の真実を体現する恐ろしい…

BSフジで「横溝正史シリーズ 犬神家の一族」が放送

『犬神家の一族』がBSフジで放送。初回は4月4日(水)午後7時より。『座頭市』は毎日だったのであっさりとあきらめてしまったが、今回は週一らしいのでなんとか観ることが出来そうだ。実はこの工藤栄一版『犬神家の一族』は観たことがなかったので非常に愉し…

今一番観たい映画 「マンイーター」

しかし懲りないというかなんというか、どうしてこうも動物が人間を襲う映画って後を絶つことなく次々に出てくるんだろう。新味なんて出せるはずもないので結局は同じことの繰り返しにしかならないのに…そして、それが判っているのにどうして人はまたこういう…

「官能小説か 烏賊川遙のかなしみ」 感想

『官能小説家 烏賊川遙のかなしみ』(蒼崎直/徳間書店)ゴールデンコンビであった挿絵画家・深水春馬が亡くなったことでスランプになった官能小説家・烏賊川遙。挿絵の後任として深水の孫の新人イラストレーターが抜擢されるが、彼、MOMOZIくんは同人誌で萌え…

「柔らかい女」 感想

『柔らかい女』(冨明仁/エンターブレイン)短編集。巻頭に収録されている『BOXSEAT』がこの時点でいちばん新しい作品だと思うが、せまいボックスシートの中で微妙に(足が)触れ合ってしまう男女のせめぎあいが丁寧に描かれている。収録作品で面白かったのがこ…

「青空エール」第2巻 感想

『青空エール(2)』(河原和音/集英社)もう3年前に出た本なんだな。そんなに経っていたのか。全く手につけていなくてごめん…。さわやかすぎる内容がまぶしくて、涙ながらに読み進める。周囲の人間たちのやさしさに触れ、支えられ、次へ進んで行く主人公たちの…

「ホラー・マニアックス」第5期 第3弾 注目作はこれだ

次のホラーマニアックス。7月3日に『歓びの毒牙』『デビルスピーク』、8月2日に『シャドー』『わたしは目撃者』、9月4日に『フェノミナ』『ヘルショック』…というラインナップ。このうち『フェノミナ』だけが値段が高いのは何故?権利が高いのだろうか。注目…

「刑事キャレラ/10+1の追撃」がDVD化

魅惑の女優シリーズ、という括りなのがちょっと納得がいかないけれど。他に『愛のさざなみ』(キャサリン・ロス)、『華麗な関係』(シルヴィア・クリステル、ナタリー・ドロン』も同時発売。ジャン・ルイ=トランティニャンということでは『フリック・ストーリ…

「フラメンコ・フラメンコ」 感想

取り立ててフラメンコが好き、というわけではないのだけれども、カルロス・サウラの『カルメン』を観たときは結構ショックを受けたもので、メタフィクションのような入れ子構造の映画の作り方が面白かったのは勿論、フラメンコがこんなに情熱的でカッコいい…

「演劇部5分前」第1巻 感想

『演劇部5分前(1)』(百名哲/エンターブレイン)玉野高校演劇部の部員は3人。しかも3年生のみ。顧問はいないし、ろくに練習もしていないし、芝居を見せる機会もない。やる気はないことはないようだが、活動らしい活動などまるでしていないダメな部である。…

「ヒューゴの不思議な発明」 感想

『ヒューゴの不思議な発明』 於:アポロシネマ8アポロでは日本語版しかやっていなかったのでそちらで。クロエ・グレース・モレッツのイギリス英語を聞けなかったのは惜しかったかも。予告編を見て、ジョルジュ・メリエスが出てくると知って俄然興味がわいた…

「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団」 感想

実は新しいシリーズになってからの映画版は初めて観たんだけど、テレビとは違った作風になっているのも面白かったし、リメイクとはいえ、作品としても素晴らしい。のび太たちとの交流の中で人間とロボットの考え方の違いが、ピッポの心に変化をもたらしてい…

「冬の終わり、青の匂い」 感想

『冬の終わり、青の匂い』(百名哲/エンターブレイン)短編集。色んなジャンルの色んな話が描かれている。いきなりねこが普通に話している(主人公の心の声でもある)『ばかねこ』や、ロボット兵器の整備の話『整備兵』、はっきりしたことは結局語られない『接…

「海月姫」第9巻 感想

『海月姫』9巻(東村アキコ/講談社)を読んだ。相変わらず面白いです。今回は花森さんとニーシャが最高。傍若無人な振る舞いがかっこ良過ぎる。一方で少し疑問も。服を作ってもそれを着られるわけじゃない…という、オタクゆえの悲しみ、これは本来作品のテー…

第4回沖縄映画祭のゲストに南野陽子

第4回沖縄映画祭にて、『スケバン刑事』の上映と、そのあとに南野陽子がゲストとして登壇する予定、とある。南野さんは、人によってはあまり語りたがらない過去の作品について語るだけでなく、未だにテレビでも『おまんら許さんぜよ!』の台詞と決めポーズを…

「風にそよぐ草」と「ポエトリー アグネスの詩」とジャン・ジロー

梅田ガーデンシネマで『風にそよぐ草』、テアトル梅田で『ポエトリー アグネスの詩』を観る。軽妙かつ油断ならない作劇で翻弄するアラン・レネと、韓国が抱える問題を内包させた重い人間ドラマでありつつ真剣に芸術と向き合うことの意味を問いかけるイ・チャ…

紗ゆりさん 死去の報

さようなら、ななこおねいさん。いつか、また。

「外国映画 ハラハラドキドキ ぼくの500本」 感想

『外国映画 ハラハラドキドキ ぼくの500本』(双葉十三郎/文春新書)。幅広くハラハラドキドキさせる要素が主体の500本を択んでみた、と最初にあるように、実にバラエティに富んだ内容である。しかしいくらハラハラドキドキと言っても、驚くのはここに紹介さ…