眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「青空エール」第2巻 感想


青空エール(2)』(河原和音集英社)

もう3年前に出た本なんだな。そんなに経っていたのか。全く手につけていなくてごめん…。

さわやかすぎる内容がまぶしくて、涙ながらに読み進める。周囲の人間たちのやさしさに触れ、支えられ、次へ進んで行く主人公たちの姿にいちいち感動する。そんなに親身になって考えてくれる人がいる、ということが如何に素晴らしく恵まれていることか、それを享受出来ることがどんなに豊かなことかと、しみじみと思う。普通に読んでいるであろう若い読者とは違う視点で(親の視点とも違う)読んでいる。

親の視点といえば、つばさの両親があまりにも愚鈍なのにはあきれる。実際にああいう親もいるのかもしれないけれど、つばさの考え方を否定する存在としてしか描かれていない。ただそれだけの役目を親に担わせるのは酷い。家族の確執として、ドラマに組み込んだ方がいいのではないかと思ったが…。