眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴジラ映画予告編

Youtubeの東宝MOVIEチャンネルで、昭和と平成の『VSデストロイア』までがアップ中。とりあえず編愛する『ゴジラ対ヘドラ』を。 『ゴジラの逆襲』から『怪獣総進撃』まではオリジナルの予告編は存在していないともきく。『ゴジラの逆襲』は実は『空の大怪獣ラ…

『ブエノスアイレス恋愛事情』をみる

脚本・監督はグスタボ・タレット。2011年のアルゼンチン=スペイン=ドイツ映画。『ワンダーランド駅で』とか『ターンレフト・ターンライト』とか、身近にいるのになかなか出会えない二人、というシチュエーションは他に例がないわけではない。この作品が特…

『ゴジラ』 新予告編解禁

いやいや本気度が伝わりますね。気になるのは、カマのような、爪のような、ゴジラとは明らかに違う何かが、地面をたたく場面があることですね。他にも怪獣が出るという噂は本当だったのか。昨年の『パシフィック・リム』がこれの前哨戦だったと言われるくら…

『はじまりは5つ星ホテルから』をみる

監督はマリア・トーレ・ソニャッツィ。2013年のイタリア映画。高級ホテルをチェックする覆面調査員として、世界を飛び回っているイレーネ(マルゲリータ・ブイ)。生活に特に不満はなかったが、元の恋人が父親になる、妹からは将来が不安だと心配される、そし…

『折れた竜骨』をよむ

米澤穂信・著(東京創元社・2010)『犬はどこだ』が面白かったので。12世紀終盤、剣と魔術が存在する時代、北海に浮かぶソロン諸島で起きた殺人事件と、島の命運を左右する戦いとが交錯するという、ミステリであると同時に優れたファンタジー小説。巻末の参考…

黒川芽以主演 『ねこにみかん』 予告編

主演という響きはよいが。予告編をみる限りでは、親子の物語を外部からみるいわゆる傍観者、狂言廻しではないのか…と。そのうえで重要な役回りではあるんだろうけれど。予告編の作りはシンプルで、いいとも悪いともいえない感じ。ターゲットとする観客層はど…

黒川芽以出演 『スイートリトルライズ』 本日放送

放送はBSプレミアムで、23:45から。 黒川さん、予告には全く出てこないが。役柄は中谷美紀の担当編集者(だったか?)。出番は中盤にちょろり、終盤にもちょろっと出ていたか。中盤では喫煙シーンがあるのだが、すごく自然。煙草吸う人なのかもしれないね。予…

『ほとりの朔子』をみる

脚本・監督は深田晃司。2013年の映画。何よりもまず、二階堂ふみをみるためにある映画。クセの強い映画と役柄では、普通の女の子としての可愛らしさをあまり重要視されていない感じがあったが、ここでは、彼女のふてくされていない、ひねくれてもいない表情…

黒川芽以出演 『ぼくたちの家族』 予告編

妻夫木聡の妻役。予告ではワンカット、ひとりで、はっきりと映っている。出番はどれくらいあるんだろう。また池松くんと一緒だな。黒川芽以出演映画ということだけではなく、石井裕也監督の新作ですから当然、愉しみにしています。公開は5月24日。

『安政五年の大脱走』をよむ

五十嵐貴久・著(幻冬舎・2003)。↑は文庫版。南津和野藩の美雪姫を我が物にせんと、大老・井伊直弼と長野主膳は罪をでっちあげ、山奥に、南津和野藩士51名と姫を幽閉。ひと月の間に良き返事なき場合には、藩士全員の命がどうなるか…と、脅しにかかる。周囲を…

『ニシノユキヒコの恋と冒険』をみる

脚本・監督は井口奈己。2014年の作品。カメラは据え置かれた状態で、ほとんど移動もしない。そういう画は好きだけども、みなみ(中村ゆりか)とニシノの学校の前での「だるまさんがころんだ」のやりとりや、葬式に向かう坂道でのやりとりなど、ちょっと作為が…

『スノーピアサー』をみる

監督はポン・ジュノ。2013年の韓国=アメリカ=フランス映画。アメリカとフランスも参加しているとはいえ、おそらく制作の母体となっているのは韓国映画なのだろうが、こういう映画を撮ってしまう力強さというのは、言うまでもなく日本映画はとっくに失って…

『KILLERS/キラーズ』をみる

監督はモー・ブラザーズ(ティモ・ジャイアント/キモ・スタンボエル)。2013年の日本=インドネシア映画。東京の変態殺人鬼の悪しき力が、遠くジャカルタでひとりのジャーナリストの運命を変える。北村一輝の孤独が哀れ。亡き姉のことが好きだった彼は、街中で…

『犬はどこだ』をよむ

米澤穂信・著(東京創元社・2005年)東京で挫折した25歳の青年が生まれ故郷の地方都市で、犬探し専門の探偵を始めることになった。ところが、持ち込まれた依頼は犬ではなく、人探しだった…。という始まり方で、青春の残像を背負いつつ、事件と人とかかわるうち…

『ホームランド』をみる

2011年のアメリカのテレビドラマ。Dlifeで録画したものをちまちまみて、やっと終了。8年ぶりに救出されて、イラクから帰還したアメリカ海兵隊のブロディ軍曹。皆、彼を英雄として扱う中、内通者からアルカイダに寝返ったアメリカ人がいるという情報を手にし…

『片目の猿』をよむ

道尾秀介・著(新潮社・2007年)。えらく読みやすい。初出が「新潮ケータイ文庫」ということも関係しているのだろうか。ローズ・フラットの住人たちが生き生きと描かれているのが愉しい。主人公の盗聴専門探偵・三梨の師匠である、元探偵の野原の爺さん、口や…

『バイロケーション』をよむ

法条遥・著。角川文庫・2010年の出版。映画と比較するために読んでみた。確認作業のような読み方になってしまい、作者には申し訳ないと思いながら。一番の違いは、御手洗、門倉、高村勝の設定。御手洗は老齢の医者、門倉は秘書、高村勝は、映画より直情型で…

『私は猫ストーカー』をみる

監督は鈴木卓爾。2009年の作品。GYAOで。簡単に感想を。何気ない日常を、何気なくとらえた、スケッチのような映画。古本屋夫婦の喧嘩のきっかけとなる本の装丁の色と、店で飼われている猫の座るクッションの色が同じこと。出て行った猫の首輪がポロリと外れ…

『いつかギラギラする日』をみる

監督は深作欣二。1992年の作品。BS-TBSで放送していたのであわてて録画。久しぶりにみた。公開時、期待してみにいったが、どうにも微妙だな…という感想しか持てなかった。台詞が臭い、芝居が臭い、特に木村一八と荻野目慶子の芝居が酷過ぎる、いくらなんであ…

『アメリカン・ハッスル』をみる

監督はデヴィッド・O・ラッセル。脚本はラッセルとエリック・ウォーレン・シンガー。2013年のアメリカ映画。詐欺の話かと思ったら違った。詐欺師が主人公だが、捕まりそうになって、罪を逃れるために、政治家にわいろを送って逮捕させるという話を段取り立…

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をみる

監督はマーティン・スコセッシ。2013年のアメリカ映画。証券ブローカーもギャングも、ヤクザな商売をする人間は同じようなもの。いや、『グッド・フェローズ』や『カジノ』のギャングには、ギャング内のルールが存在していたように思うが、こちらにはそうい…

『エンダーのゲーム』をみる

脚本・監督はギャヴィン・フッド。2013年のアメリカ映画。類まれな能力を秘めた少年が世界の命運をかけた戦いに赴くことになる…。という物語は、SFファンにとってはどうかは知らないが、日本人としては『ガンダム』であり『エヴァンゲリオン』であり、その他…

『バイロケーション』をみる

脚本・監督は安里麻里。原作小説は(法条遥)ずいぶん前に買っていたのだが、読まないまま、映画を先にみた。もうひとりの自分という恐怖の対象が襲ってくる脅威に、どう対処、撃退すればいいのか…。生きのびるために集まってきた面々は、だが、何か後ろ暗いと…