眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ミステリ映画の大海の中で

小山正・著/アルファベータ ジャンル映画の本は色々あれども、ミステリという枠でこれほど充実したものは、最近ではなかなかないのでは…と思いつつ読んだ。分厚さに圧倒されるけれど、さらりとした文章は読みやすく、見かけほど難敵ではない。ミステリ作家た…

妖女ゴーゴン(1964)

THE GORGON監督はテレンス・フィッシャー。イマジカBSで。傷やゴミが全くないわけではないにせよ、新たにレストアされたのであろう映像は、昔みた、色褪せたものとは全く違うもの。映画自体が森や城を展開の中心としているゴシックホラーなので、元々の色彩…

「G博 ゴジラ大阪に現る」 感想

8月14日から24日まで「G博 ゴジラ大阪に現る」というイベントがありました。あべのハルカスで開催…といっても近鉄百貨店本店・ウィング館なので、あの日本一高いビルとは、あまり関係ないですけど。先週の金曜日のお昼頃に覗いてみたんですが、まあ平日の昼…

ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒(1999)

監督は金子修介。前にも書いた気がするけれど、重要なことを、台詞だけで済ませている。その台詞を聞き逃がしてしまうと、どうしてガメラとギャオスという存在があるのか、古代文明は何故彼らを作ったのか、そして山咲千里と手塚とおるが、この一件に深くか…

「X-ファイル」 第2話「ディープ・スロート」 感想

毎日、Dlifeで、20時から絶賛放送中。録画したのをそのままにしておくと、どんどんたまっていって、結局見ずに消去する可能性が高い。ハードディスクに常に空きを作っておかねばならず、血を吐きながら続ける悲しいマラソン状態にならないようにしたいもので…

イントゥ・ザ・ストーム(2014)

INTO THE STORM監督はスティーヴン・クエイル。アメリカ中西部の小さな町に襲いかかる超巨大竜巻。卒業式真っ最中の学校、廃工場でビデオを撮る高校生、金儲けのために竜巻を追いかけるハンターたち。史上最大規模の竜巻から逃れることは出来るのか。製作費5…

さらば愛しきサスペンス映画

逢坂剛×川本三郎・著/七つ森書館 見た映画について、ああだこうだと好き勝手に話しているだけ。茶飲み話のような手前勝手さが愉しい。40年代から60年代の、特にフランス映画について、熱がこもっている。ヌーヴェルバーグが潰したデュヴィヴィエを褒めている…

「少林寺三十六房」 感想

昔の吹替えなら、この主題歌が流れるはずだが…。と思っていたら、やっぱりそうだった。さすがBSジャパン。先日の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、マイケル・J・フォックスを宮川一朗太の吹替えで新録する心意気を見せてくれたのも素晴らしかった。…

ワイルド・レンジ 最後の銃撃(2003)

監督はケヴィン・コスナー。BSプレミアムで。DVDを持っているのに、みないまま…。結局テレビでみてしまう。 牧草地がまず大きく捉えられていて、とにかくそれが美しい。さすがに「ダンス・ウィズ・ウルヴス」のような映画を作っただけのことはある。草や葉の…

十三人の刺客(1963)

監督は工藤栄一。BSプレミアムで。ぜひともみたいと願っていたある日、民放の深夜だったか、サンテレビあたりの昼間だったか、ひっそりと放送された(たぶん一時間半だったような気もする)のを愉しみにしてみたのはいつのことだろう。そのときの印象は、ナレ…

悪魔のいけにえ(1974)

THE TEXAS CHAIN SAW MASSACRE 監督はトビー・フーパー。 ブルーレイで。先日8月5日に、主演のマリリン・バーンズがテキサスの自宅で亡くなったという報道があった。64歳。どうぞ安らかに。追悼の意味で、久しぶりにみた。フランクリン(ポール・A・パーティ…

思い出のマーニー(2014)

監督は米林宏昌。 あべのアポロシネマで。 ジブリアニメは、とにかくたくさんの感想がネット上にあがっているので、それを読んでいるのが愉しい。読んでいるうちに、もう自分では感想書かなくていいかあ、と思ってしまうのが常ですが、ちょろっとだけ書いて…

友よ、さらばと言おう(2014・仏)

MEA CULPA 監督はフレッド・カヴァイエ。 大阪ステーションシティシネマで。 原題は「贖罪」という意味らしい。知らない方がいいと思います。観終わってから調べた方がいい。ま、知っていたら知っていたで、また別の感慨もあるけれど…。「すべて彼女のために…

二人の世界(1966)

監督は松尾昭典。 BSプレミアムで。 「赤いハンカチ」(1964年)と似た話し。脚本はどちらも小川英がメインになっているようなので、あえて同じような話を依頼されたのかもしれない。というよりも日活ムードアクションは、どれも話が同じと言われたらそれまで…