眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

もう一度見たい映画 その2

『マイ・ボディガード』(1980)デンゼル・ワシントンの同名タイトルの映画もあるが(あれは素直に『燃える男』か『マン・オン・ファイヤー』で良かったんじゃないのか)こちらは1980年の小粒な青春映画。気弱な少年にクリス・メイクピース、不良グループのリー…

コクリコ坂から

アポロシネマ8にて。監督は宮崎吾郎。企画・脚本は父親の宮崎駿。どうやら想像していたよりも観客動員の延びが良くないようで、それは宮崎吾郎という名前ゆえのものなのか(『ゲド戦記』のせいで)、それともファンタジー要素のない地味な内容だからなのか、…

小松左京死去

阪神大震災後、精神的に参って鬱病を患い、そして今回の東日本大震災…。氏の心にまたしても大きな負担をかけてしまったのではないか。そう思うとやりきれない。ご冥福をお祈りいたします。公開初日にワクワクして出かけたら、前売券を持ってくるのを忘れて大…

ムカデ人間

シネリーブル梅田にて。監督はトム・シックス。不謹慎だ何だと話題(一部で)のホラー映画。どう考えても人間を三人繋げたらすぐ死んじゃうはずなのに、ディーター・ラーザー演じるヨーゼフ・ハイター博士の狂気の願望が実現される恐るべき物語。徐々に狂うの…

歓待

シネヌーヴォXにて。 脚本・監督・編集は深田晃司。下町の印刷所にあれよあれよと言う間に入り込んだ謎の男によって、ある一家が直面する異常事態。簡単なあらすじをなぞると、コメディ以外の何物でもないというものだが、そこに社会派な題材を溶け込ませて…

遊星からの物体X・続編

ノルウェー基地での事件を描くということは、当然前作よりも前の話になる。いわゆるプリクエル。撮影は前作を踏襲しているようで、新作にもかかわらずあの数年後に作られたかのようなルック。ま、実際に劇場なりで見れば違うのかもしれないが、少なくともTOU…

ろぼっ子ビートン

これは懐かしい。監督が大隅正秋だったり、安彦良和が参加していたり、今見るとへえ、という感じ。ネンネンの登場は第24話だったのか。半年過ぎてからとは一種のテコ入れだったのだろうか。しかしこうしてみると、ネンネン、思っていた以上に色っぽい。デザ…

さらば雑司ヶ谷/樋口毅宏(新潮社)

巻末にはたいてい参考文献が載せられるものだが、ここでは著者が影響を受けた作品がざっと並んでいる。映画、マンガ、小説、音楽など、詰まる所、サブカルチャーの色んな断片を集積再構築させました、と自ら宣言しているようなもの。そして、勢いにまかせて…

ゆらめき/あべ静江

今更だけど。 超絶的に美しい。この曲は1977年らしいので当時私は10歳か。まあこの美しさには当然気付いていないねえ(『ドロロンえん魔くん』(よく再放送していた)の雪子姫とか、『ろぼっ子ビートン』のうららちゃんやネンネンあたりにもやもやとした微妙な…

もしダース・ベイダーがハーモニカ奏者だったら

久しぶりに見たけどまだ笑える。 可笑しいなあw

主に泣いてます(4)/東村アキコ(講談社)

『海月姫』は、人間関係がどう結ばれていくのか、また物語がどういう方向へ進むのかが、比較的早い段階で明確に見えたのだが、こっちはさっぱりそれが判らない。シリアスに展開していてもその背後に入るギャグの量が尋常ではなく、話がなかなか進展しない。…

黒川芽以 in 『読売新聞CM 人生案内篇』

これまでにも優柔不断な役はあったけれど、ここまでコメディぽく演じているものは意外とないのでは。このCMを見ながら、たとえばもしも『ホタルノヒカリ』が深夜枠でドラマ化されていたら、黒川芽以が主演という可能性もあったかもしれない…なんていう不毛…