もう一度見たい映画 その2
『マイ・ボディガード』(1980)
デンゼル・ワシントンの同名タイトルの映画もあるが(あれは素直に『燃える男』か『マン・オン・ファイヤー』で良かったんじゃないのか)こちらは1980年の小粒な青春映画。気弱な少年にクリス・メイクピース、不良グループのリーダーにマット・ディロン。そしてタイトルロールのボディガードにアダム・ボールドウィン。彼の演じるリンダマンが高橋ヒロシの『クローズ』の鈴蘭最強の男・リンダマンのモデルであることも有名だろう。わけありのボールドウィンが次第にメイクピースに心を開いていき、そしてメイクピースもまた、ボールドウィンと出会ったことで変わっていく物語で、如何にもさわやかな青春もの。映画としては非常にシンプルだが、それだけにまだ多感な少年だった私などにはズバンと心に響いた一作。
びっくりするのが、脚本がアラン・オームズビーだったということ。『死体と遊ぶな子供たち』とか『ディレンジド』とか『デッド・オブ・ナイト』とかの!どういう流れで脚本を書いたんだろう。意外だなあ。
それにしても懐かしいねえ。ジョーン・キューザックやディーン・デヴリン(父親のドン・デヴリンがこの作品のプロデューサー)が出ていたとは。遠い昔の話ですわなあ…。ボールドウィンは今も出てるけど、メイクピースはどうしているんだろう。同じようなキャラクターで演じた『ラスト・カーチェイス』もあった。あれももう一度見たい映画。テレビで一度見たっきり。
見るからに安い。当時はこういうデストピア映画がよくあったな。しかしこの予告はラストシーンまできっちり見せているのがいいのか。まあいいんだろう。誰も今更ネタばれとも叫ばないだろうし。
と書いてきて、ぎゃあああっ!!すっ、水曜ロードショーで放送されたのがあるっっ!!
これは見ねば!