眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドラッグ・ウォー 毒戦』をみる

監督はジョニー・トー。2012年の香港=中国映画。覚醒剤製造工場の爆発事故で生き延びたルイス・クーだったが、中国警察につかまり、スン・ホンレイ演じる警部補に組織壊滅のために協力せよと迫られる。中国では50グラム以上の麻薬の製造は死刑なので、仕方…

『なんちゃって家族』をみる

監督はローソン・マーシャル・サーバー。2013年のアメリカ映画。最近やっと、小さな規模ながらも劇場公開される機会が増えて来たアメリカン・コメディ映画だが、油断するとあっさりDVDスルーになる可能性は依然高い。昨年全米で1億ドル以上を稼いだ映画でも…

『さまよう魂たち』をみる

監督はピーター・ジャクソン。1996年のアメリカ映画。先日、ポータブルDVDプレーヤーをもらった。手近にあった中からこの作品を選んで布団に入り、使い勝手を確認する軽い気持ちで観始めたのだが、結局最後までみてしまった。初期の悪趣味な低予算映画ではな…

『完全恋愛』(牧薩次/マガジンハウス)をよむ

このタイトル、よくつけたなあと思う。まずこのタイトルを思いついて、そこから話を考えたのではないかと思うほど、出て来そうで出てこないタイトル、そして発想。いや、誰にも知られない恋の話というのは世の中には唸るほどあるのだが、それを完全恋愛、と…

『金田一耕助映像読本』をよむ

洋泉社の映画秘宝EXの一冊。別冊映画秘宝との違いは何なのだろう?金田一耕助が登場した映像作品、となると、やはり市川崑・石坂浩二の映画シリーズ、それから古谷一行のテレビドラマの二つが強い印象を残しているが、映像化作品はそれらだけではない。こ…

『新・死霊のはらわた』をみる

監督はJ・R・ブックウォーター。1986年のアメリカ映画。作品の存在はずっと知っていたけれど、GYAOでやっていたので初めてみた。もうずいぶん前の作品だったんだなあ。邦題はサム・ライミっぽいが、内容は『死霊のえじき』に影響をうけたもの。この作品が…

『すべて彼女のために』をみる

監督はフレッド・カヴァイエ。2008年のフランス映画。主役のヴァンサン・ランドンの表情の微妙な変化で、すべてが語られていくといっても言い過ぎではない。ダイアン・クルーガーが、ハンサムよ、という場面での彼の子供のような表情、取り返しのつかないと…

『大脱出』 感想

監督はミカエル・ハフストローム。スタローンとシュワルツェネッガーの本格的な共演となると、やはり気持ちが浮き立つ。80〜90年代にかけてのアクション映画の両巨頭、どういう対決になるのかと期待は高まる(ちょっと半笑いで)。スター映画としてはほぼ満点…

『ウルトラマン研究読本』をよむ

ちまちま読んでいたら結構な時間がかかる。興味深い話がたくさんあり、ページをめくるごとに、ほぅ、とか、はぁ、とか言いながら読む至福の時間。朝日ソノラマの担当者、演技事務・営業、合成、機電、編集といった、表舞台に出てくることの少ない仕事に携わ…