眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

『ウルトラマン研究読本』をよむ

ちまちま読んでいたら結構な時間がかかる。興味深い話がたくさんあり、ページをめくるごとに、ほぅ、とか、はぁ、とか言いながら読む至福の時間。朝日ソノラマの担当者、演技事務・営業、合成、機電、編集といった、表舞台に出てくることの少ない仕事に携わった方たちに丁寧に取材することで、より深く、より細かく、ウルトラマンの世界が広がる。と同時に、作品に参加した各人の青春であり、人生であったことが、追憶の彼方に浮かびあがるのが素晴らしいと思った。ノスタルジーであると同時に、かえがえのない自分の歴史であり、それは読み手の側にとってもそうなのだ。