『ザ・レイド』をみる
スターチャンネルで録画。
監督はギャレス・エヴァンス。
プラッチャヤー・ピンゲーオの作る映画がとても素朴なものであると思わされるハードコアなバイオレンス映画。黒さに塗りつぶされるようなオープニングに始まり、彩度を落とした画調は現代の映画とは思えない独特の70年代テイスト。殺伐とした残酷ホラー映画の味わいと、本気のアクション映画の融合。映画としての作りも意外と(失礼)しっかりしている。ただ、わたしは、娯楽映画にはドラマが必要だと思っているので、それがない映画は物足りない。格闘シーンがいかに素晴らしくとも、そこにドラマが絡まないので、ああすごいな、だけで終わってしまった。しかし『パシフィック・リム』もうそういう映画だとも言えるから、結局は乗れるか乗れないかだけの差でしかないようにも思われる。