眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

11月18日(木)

録画出来るようになると、どうしてもそれで安心してしまって、なかなか観ないようになるからダメだな。

昨晩は『相棒』。このシリーズは、バイプレーヤーの演技が愉しめるドラマでもあるところが特徴のひとつだと思うのだが、蛍雪次郎さんが今回のメインゲスト。ここからネタばれしますが、右京が雪次郎さんの殺人の本当の動機に気付ける術はどこにもないと思うんだが、単なる推測の割にはえらく堂々と「それが本当の動機でしょう」みたいなことを言っていたような気がするのだが、それはどうか。まあそれはそれとして、地道にやってきた警察官のが一つの事件で人生を狂わされて、そのあげくの顛末は、なんとも虚しいものが残るばかり、といういつもの相棒イズムが炸裂。警察署内で保管している証拠品が消えるなどの不祥事ネタも話に絡むところは、さすが櫻井脚本と言う感じですな。雪次郎さんが凶行に及ぶ場面での「ヒッ」という芝居が、境界線を越えた瞬間の狂気を感じさせて不気味でしたな。『ガメラ』シリーズの大迫力が、違う人生を歩んでいたら…と思って観ることもまた愉し。監督は近藤俊明。

ガメラと言えば、三井住友海上のCMにガメラが出演中。とは聞いていたがなかなか見る機会に恵まれず、仕方なくネットで。これって1作目のガメラに似てるけど…と思ってたら、やっぱりそれを復刻したらしいですな。1作目のガメラは愛嬌があるからな。ゴジラはちょくちょくCMに出てくるけど、ガメラは無かったように思うな。結構新鮮だ。

怪獣映画が日本から消えてしばらく経つが、そろそろ復活してもよいのではないか。ゴジラの60周年には何かありそうにも思えるが、それもまだ先の2014年。『ゴジラ3D』がそれまでに実現するかどうか。でも、制作側がどれくらいの規模の興行的な成功を求めるのかは知らないけど(出来れば『海猿』みたいに当たってほしいだろう)、例えハリウッド的スケールの大作であっても怪獣映画にはもう人は入らないだろう。だけども、個人的には映画のスケールが小さくなっても、怪獣映画というジャンルがあっていい、と思っている。見せ場はクライマックスに集中させるしかないとしても、コンパクトに80分程度にまとめて飽きさせない映画は作れるんじゃないか、と淡い期待は抱き続けているのだ。そのためには、ゴジラガメラが正義のヒーローとして登場し、次々に現れる悪い怪獣をやっつけるといった単純なものでも別にかまわない。そこに多少、社会的なテーマでも盛り込んでくれれば文句なし。軽い娯楽映画として成立していれば全然OK。それくらいのことは、やろうと思えばやれないことはない、と思うのだが。でも、簡単にやるには、あまりにも間があいてしまった。せっかく積み上げたものをなしにしてしまい、また一からやりなおしになる。ゴジラを作らなくなった東宝の判断は間違っていた、と今でも思う。せっかくの財産を全然うまく使えていない。東宝は女優の使い方もへたくそだが、怪獣の使い方もなってない。やりかた、考え方が古い。そんな気がします。