眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

11月21日(日)

映画を見に行く前に腹ごしらえ、とお昼ご飯にチャーハンを食べていたら、口の中に異物感が。卵の殻が入ったか?と思ったがそれは奥歯の詰め物が取れていたのだ…。ショックを受けながら急いで歯医者さんに電話し、治療に行った。幸いにも痛いこともなく、さらっと終了。ほっとしましたよ。しかし、四十肩といい、腱鞘炎といい、ポロリと取れてしまう歯の詰め物といい、本当に40過ぎると体にガタがくるなあ、と実感するよ。

昨日はまず、敷島シネポップで『クレイジー』。なかなか愉しめましたよ。昨今よくあるウィルスパニック映画の一本で、とりたてて特筆するところはないけれど、普通に面白く見られる映画。ロメロの映画のリメイク、ということはもうどうでもよくて、『28日後』とか『28週後』とか、そういうののリメイクといっても大して差はないだろう。ティモシー・オリファントラダ・ミッチェルもスタイルがよくて、美しい立ち姿を見ているだけでも満足。彼らが並んで歩いている場面が何度も出てくるが、ため息がでそうなくらい。

続けてなんばパークスシネマで『パラノーマル・アクティビティ第2章 TOKYO NIGHT』。シネポップでも上映していたのだが、パークスシネマのポイントがたまってたから。当然、どういう工夫がされているのかが気になるところだが、なんと、ほとんどリメイクといっていいほどに前作と同じようなことが繰り返されるので驚き。でも途中でリメイクでなくてはっきりと続編であることが判るのも驚き。予告でも流れているが、途中から寝室二つの様子を撮るようになるのが面白く、クライマックスは前作とはまた違った方向へ展開するのが嬉しい。『放送禁止』と所謂Jホラーが融合したような感じが怒涛のように押し寄せるラスト10分。これもまた愉しい。でも前作が嫌いな人は見なくていいんじゃないでしょうか。しかし最近映画を2本ハシゴするだけでも、やたらと疲れるようになってしまったなあ。年なのかねえ。

ついでにシネマート心斎橋まで歩き、『黒く濁る村』の前売りを買おうと思ったのだが、なんと1日1回のみの上映と貼り紙が。シネマート心斎橋では『スプリング・フィーバー』が配給会社に何も断りなく勝手に1日1回のみの上映にされている、とアップリンクの社長が怒っているが、しかし、現実に1日1回以上じゃ赤字になる、だからやれない、ということと、仮に赤字が出ても上映する意味がある、だから毎日3回はやる、ということの間に立つことはとても難しい。アップリンク側からすれば、東京でこれだけ入っているんだから、大阪と神戸でもそれなりの動員が出来る、と見込んでいるんだろうけど。とはいえ、シネマートは『靖国』も『ザ・コーヴ』も途中で放棄しているからなあ。気概のない劇場、と言われてもしょうがない部分もあるしな。配給会社の大半も、地方の成績なんてどうでもいいんじゃないの?結局、すべては東京での結果が重要なんだろう。だから、1日1回上映も仕方がないことではなくて、全く気にもとめていない、ということ。少しでもプロモーションかお金にでもなれば御の字で、それ以上の意味なんてない。だから、アップリンク社長の激怒がこうして大きな騒動になるまで、シネマートでは1日1回上映が、普通に行われて来たんだろう。そして現実にこれからも行われる。そう考えると、東京の受け皿的な存在に甘んじる限り、確かに地方の意味なんてないんだよな。大阪ならではの独自性を持ち得ないと、大阪発の映画文化なんて存在出来るはずがない。そんなことをこの騒動を見ていて思った。結局、『黒く濁る村』は買わずに帰ってきた。1500円だったしな。それならポイントカードで見ても一緒だし。

映画秘宝1月号を買う。まさか『バトル・ロワイヤル3D』がこんなに大きく扱われるとは。悪いけど今回の3D化は、如何にも東映らしいあこぎな商売だとしか思ってないからなあ。またぼちぼち読んで行きます。