眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

気になる2月公開作品

今月は、これ!というものがあまりない。個人的な興味を引くものが、というだけのことなのだが…。
7日(土)〜「パーソナル・ソング」

認知症には、音楽が有効である、とするドキュメンタリー。思い出の一曲はなんですか?と予告のナレーションは言っているけれども、それくらい心に残る一曲を持っていないとダメなのか。また、それを知っているのが自分だけだったら、伝える術がないし…。「1000ドルの薬より、1曲の音楽を!」というのは素晴らしいのだが、医療費を削減しようとする政治判断の前で、これが都合のいいように利用されてしまうのではないか、とちょっと恐れも抱いてしまうのだが…。そんなことまで考える必要はないのだろうが。
13日(金)〜「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」

先日、メジャー公開作から官能映画は消えた、と書いたところだったのに。官能映画に背徳性が必要なのは、なんとなくわかるけれど、それがSMぽいのは、少々底が浅いようにも思うのだが。人に言えない性癖って、どれくらいのレベルのものなのか…。がっかり度合いも高そうだが、こういう安そうで(主婦が趣味で書いてネットに乗せた小説がベストセラー!という経緯も含めて)、陳腐そうで、下世話そうな映画には、何故かしら惹かれるものがある。
14日(土)〜「味園ユニバース

歩く姿を横移動で撮ったカット!山下敦弘っぽい!渋谷すばる、実際も強面らしいけれど、ここでもいい感じに暴力バイブスを放射してますな。音楽映画+青春映画+暴力的映画、かな。ちょっと前に、NHK「ドキュメント 72時間」で、味園が取り上げられていたけれど(面白かった!)これはやっぱり、ミナミでみたいねえ。
「二重生活」

予告みたら、絶対みたい、と思いませんか。中国の社会状況とか家庭環境とか家族のありかたとか、それらはもちろん、映画のテーマの底にはあるでしょうけど、それよりもサスペンス映画として強烈に惹かれるな。
「クリミナル・アフェア 魔警」

これが今月の個人的目玉ですな。「激戦」に続く、ダンテ・ラムニック・チョン映画。ダニエル・ウーがおかしくなっていく警官か。詳細を知らないままで観に行きたい。「激戦」は、全てが美し過ぎて嘘臭くなるほどの贅沢な映画であったが、それを台無しにするような、極悪非道な映画になっていそうで愉しみ。
フォックスキャッチャー

パッと見、スティーヴ・カレルとは判りませんな。なりきりぶりが見どころなのか?それよりも愛憎(?)の果ての異常心理サスペンスを期待したい。
21日(土)〜「アメリカン・スナイパー

予告はもう一つのバージョンもあるのだが、こちらの方がいいと思うな。イーストウッド最新作で、監督作品としては最大のヒットになっていることも話題。これも目玉か。ブラッドリー・クーパーは作品選球の目がいい。エージェント及びキャスティングディレクターの手腕もあるけどな。アカデミー賞の結果(2月23日)如何によっては、日本でも大ヒットの可能性あり、じゃないですかね。
28日(土)〜「スペシャルID 特殊身分」

何もいうことはない。ただひたすら、アクションの快楽におぼれたい。宇宙最強とか、喧嘩上等アクションとか、予告に踊る言葉に、どことなく東映イズムを感じる。言葉の選び方が古いのか。映画秘宝あたりと仲良くしていると、自家中毒みたいになりそうですな。マニア=秘宝読者ではないしな。
さて、今月は何本みられるのか。