眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

9月10日(金)

昨晩もBshiで「クリスタル殺人事件」。これは相当久しぶりに観たなあ。覚えていなかったけど、なるほどそういう話だったか。なんとも悲しいね。ドラマとしてはまあそれなりだと思うけれども、ミステリとしては正直面白さはほとんどない。この映画で一番ミステリ趣味が濃いのは、冒頭の映画の上映会の場面でしたな。いよいよ犯人の正体が!というところで映写がストップしてしまい、観客が犯人はあいつだろこいつだろ、と言ってると、ミスマープルが次々とそれは違うこれも違うと指摘していく。これをみて、我孫子武丸の「探偵映画」もこういうところから発想されたりしたのかな、と思いましたよ。ま全然違うだろうけど。あれも映画のクライマックス、誰が犯人なのか!というところで監督が失踪し、結末が判らない中、映画を完成させようとする俳優たちが(スタッフもいたか)犯人を推理するという話だった…ような気がする。読み返したいが、でも探すのが面倒だな。押し入れの何処かに眠っているはずだが。それにしても、製作年度は、こっちの方が「地中海〜」より先だったんだなあ。オリエント、ナイル、が興行的にも大成功で、それじゃあ次はミスマープルやってみるか、と思ったが、これはダメだったんじゃないのかな。で、夢よもう一度というわけでもなかろうが、再度ポワロをやった、と。製作は4作ともジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィンのコンビ。ちなみに「死海殺人事件」はユスチノフのポワロものだけど、このコンビとは関係のない、メナハム・ゴーランとヨーラン・グローバスのキャノンフィルムズの映画だった。金儲けのためには、既に誰もが終わったと思っていたシリーズを復活させる、さすが金の亡者のやることは違う、そんなコンビでしたなあ。あと、ガイ・ハミルトンは007で有名だけど、個人的には「好敵手」という戦争コメディ映画が忘れられない。凄く良い映画だったが、全くソフト化されてないのでは…。VHSは出たのかなあ?もう一度観たい映画ベストテンに入るな、あれは。

金曜ロードショーで「バンテージ・ポイント」。面白いわ。勢いだけで見せる映画があっても良かろう。中身なんてほとんどない、あれよあれよとサスペンスとアクションだけで突っ走ってしまう。ただひたすらに愉しい。

ブックオフ児玉清「負けるのは美しく」を買う。105円。