眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

9月9日(木)

昨晩はホタルノヒカリ2」。いよいよ佳境ですな。部長のお父さんが石坂浩二とは、一回きりのゲストにしてはえらく大物を引っ張ってきたなあ、という感じ。しかしさすがに軽妙に演じておられ、長いキャリアは伊達ではないな、と思わせられる。そういえば、前々回くらいに、ほたるのお姉さん役で堀内敬子が出てたけど、てっきりなにやかやとぶち壊すキャラだろうと思っていたら、何もせず、普通のお姉さんだったのは逆に驚いてしまったよ。サラリーマンNEOとかの印象が強いもので、何かやらかすんじゃないか、と思ってしまう。

そのあとまたしても途中からだが「地中海殺人事件」。ユスチノフのポワロも板についてきて…、というか、もうポワロという感じすらしませんな。ユスチノフのポワロは「死海殺人事件」まであるんだっけか。コール・ポーターの音楽を使っているのは、やっぱり映画に豊かさを与えるもので、これがあるのとないのとでは、かなり観終わったときの感じが違うだろう。この映画は、テレビで初めて見たときから、オリエント〜やナイル〜よりも好きだった。その2作よりも小じんまりとしたところがミステリとしてはちょうど良い感じだと思ったことと、コール・ポーターの音楽によって全体にコミカルな雰囲気が強いこと、そのため謎を解明したあとも重い感じになっていないこと、などが好きな理由。気楽にミステリを愉しめる映画になっていると思う。ジェームズ・メイスンが後半ほとんどしゃべれず、口をパクパクさせるだけ、というのも使い方間違ってるよ!と思わなくもないが、その無駄なゆるさが愉しいともいえる。