眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

9月8日(水)

昨晩は10年先も君に恋して」の2回目。愉しく見ましたとも。普通の恋愛もの(三角関係の変種もの?)として見てしまっているが、SFであることが大きくドラマに作用するような展開はあるんだろうか。原作なしで、脚本が大森美香となると、その辺はあまり期待出来ないのかな。まあそれはそれとして、内野聖陽は、現在と10年後、演技者としては当たり前なんだけども、外見だけでなく芝居をちゃんと変えていて、いやいや素晴らしいなあ、と感心してしまうよ。声のトーン、しゃべり方、姿勢、表情、いろんな面で変化をつけていて面白い。さすがですな。良い俳優だ。

そのあと途中からだがナイル殺人事件。11時前にチャンネル変えても、まだ何も起きていなかった。結構スローペースなんだな。何か事が起こったあと(石が落ちるとか銃声がするとか)、一呼吸おいて、わらわらと皆が駆け寄ってくるのが可笑しい。まあ全員が怪しいと思わせるための演出ゆえにしょうがないんだろうけど、あんまりにもタイミングが良過ぎて。久しぶりに観ると、ミア・ファローは意外ときれいだな、と思ったり。もっと病的な感じがしていたけれども、嫌いな感じじゃないなあ、と。オリビア・ハッセーも綺麗でしたな、このころ。全員を部屋に集めて謎解きをするクライマックスはやっぱりワクワクするなあ。でもこのパターンの繰り返しになってしまうのが、映画としては辛いところだ。シリーズにしていくうちに、またこれかよ、というマンネリに作り手も観客も飽きてしまって、次第に黄金時代ミステリは映画にならなくなったのではないか、と思った。