眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

10月28日(木)

テレビブロスの表紙はオジー・オズボーン。うちの嫁は「ジョン・レノン…?」と。さすがに疑問形だったけど。前号はプリキュアだったから、並べてみると、振り幅の大きさに感心しますな。

先週から『相棒』の新シリーズが始まっているが、初回と2回目は連続もので、ハングル文字が見えるどこかの荒れ果てた場所で特殊任務遂行中に見える一団が出てきて…というなんだかスケールの大きな話でスタート。実は話そのものは、そこまで派手にぶち上げるほどのものではない、というハッタリぶりに、ああ相棒を観ているなあ、と思い、そこで季節の変わり目を感じるものである。脚本は戸田山雅司、監督は和泉聖治と安心の布陣だったが、海外ロケとかそれ風な場面で画面をやたら黄色に染め上げる何とかのひとつ覚えみたいな演出はそろそろどうにかしてもらいたいよ。和泉監督の映画に頻繁に接したのはやはり80年代。『オン・ザ・ロード』『南へ走れ、海の道を』『この胸のときめきを』『極道渡世の素敵な面々』『さらば愛しのやくざ』などなど、きらめくような映画の目白押しだ、と今でも思う。このころの和泉聖治は本当に期待の映画監督だった。ちょっとあとになるが『キャンプで逢いましょう』みたいなどうにもならないような映画ですら、それなりに面白く撮っていたその力には心底感服したものだ。そういや、あれは元々違う監督で撮ってて、途中からの代打だったような気がしてきたが、どうだったろうか。福岡芳穂とかだったような…。そのうち段々、Vシネやテレビが多くなって、最近は映画もめっきり撮らなく(撮れなく?)なっているが、年末の『相棒Ⅱ』はどうなんだろうか。前作はいまいちだったからなあ。期待したいところだけどねえ。