眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

11月11日(木)

昨晩はBShiで『タワーリング・インフェルノ』。最近ちょくちょく放送されているようなので、いまいちありがたみが薄いものの、好きな作品なので愉しみにしていた。それに今度はちゃんと録画して保存も出来る。嬉しい。なので、少し気が弛んでしまい、ところどころでうとうとしてしまう。まあしょうがない。しかし映画そのものは今も面白い。何度観ても色あせることのない、パニック映画の傑作だと信じて疑わない。多少大味な映画であるとしても、それすらももはや懐かしい。そういうことも含めて映画を愉しみたいものである。くだらない映画もつまらない映画も、そういうものだ、と思って愉しめればいいなあ、とつくづく思う、映画を一本観るくらいのことで、いちいち怒っててもしょうがないと思うんだよなあ。この映画で好きな場面は、展望エレベーターのところ。ジェニファー・ジョーンズの落下シーンはあまりにも唐突でしかも意外とあっさりと描かれてあるので、無常感が際立つ感じがする。ジェニファーは非常階段でも散々な目にあって(地上波でやったときにまるまるカットされていて衝撃を受けたことがある)、あの最後。あまりにも酷い仕打ちだと、昔も今も思う。それにしても、映画のラストで、ああ面白かった!という気持ちになったことなんて最近あるだろうか。特に、大作と言われる映画を満員の映画館で、大満足で見終えたなんてことは、個人的には『ダイ・ハード』の1作目あたりが最後じゃないかなあ。映画も映画館も、年々遠くなっていく気がしますよ。