眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

1月4日(火)

放浪息子』11巻。が、例によって読み始めるとまるで話を覚えておらず、しょうがないんで10巻を探してきて再読してから、という二度手間。間が開き過ぎて忘れてしまうのは絶対仕方ないと自己弁護。11巻ともなると、段々、物語る、ということから離れ出してしまって群像ドラマと化し(最初はシュウと高槻くんの話だったはず)、巻を重ねるごとに増えた登場人物の心情を、その場その場で描いていくものになってしまっていて、作品としての終わりが全く見えないという事態になっている。けれどそれが不愉快ではなく、いつまでもそのだらだらと続く(褒めてます)彼らの心の移ろいを眺めていたいと思わせるものになっているところが、この作品の素晴らしいところだ。次も愉しみ。勿論その頃には、また完全に内容忘れてるだろうが、そのときはまた読み返せば良いのだ。良いものは何度読み返しても良いのだから。しかし『青い花』に続いてこの作品もアニメ化されるとは思わなんだ。ノイタミナ枠なので期待しても良さそう。

そうそう、読んでて思うのは、先生たちが皆優しい、ということ。修学旅行で、まだ寝ていない生徒たちへの対応なんて、考えられない。私が子供の頃だと寝てないだけでぶっ叩かれてたからねえ。今の学校の先生ってあんな感じなのかな。