1月18日(火)
『女王国の城』に若干の不満を抱いたせいで、前作の『双頭の悪魔』を読みなおそうと押し入れを探す。久々に手にしてみると、意外と薄い。1000枚を超える大作のはずだが、『女王国』の分厚さがその上を行っているせいでそう思えないのか。押し入れの奥には『月光ゲーム』と『孤島パズル』も発見(勿論、全部ハードカバー)。この2冊は借りて読んだような気がしていたが、持ってたんだなあ。買ったことも内容も、全然覚えていない。これらもぼちぼち読み返そう。新本格派が登場したとき、もてはやされた反面、やれ文章がへたくそだ、やれ人間が描けていない、とやたら批判されていたものだ。でも、それらの批判で指摘された欠点(とも思わないが)を抱えながらも、有栖川有栖も綾辻行人も、ミステリ作家として立派に大成した。もう遠い日の話ですな。