眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2月10日(木)

来週19日から『男たちの挽歌』が公開されますな。韓国でリメイクされた作品であるが、どこの国で作られようともオリジナルを愛する者としては、違和感を覚えるのは仕方あるまい。

2丁拳銃やモーターボートなど、そのままな所も見受けられるものの、韓国らしいのは、北朝鮮が絡んでくるという設定か。これがどういう印象をもたらすのかが、成否のカギじゃなかろうか。ていうか韓国ではヒットしたのだろうか。因みにオリジナルは、

「ヤツらを見返してやりたい!失ったものを取り返したい!」これですわ。あるいは、「マーク、足のことは手紙に書いてなかったな」である。「俺はあのとき初めて泣いたよ。そして二度と屈辱を受けまいと誓った」でもよろしいか。「出たとこ勝負さ」→画面が止まる→風が吹き込む→風鈴(香炉?)が鳴る→という流れもかっこ良かったな。
こうして見返すと、チョウ・ユンファの顔がちょっと違うね。かなり若い。当時『11PM』で森川由加里(たぶん)がチョウ・ユンファに香港を案内してもらう、という企画があったんだが、ユンファは律義にコート着てサングラスもしてた。色んな意味で皆若かった。そんなことも思い出す。結局、オリジナルは日本では大ヒットとはいかなかったし、映画雑誌もかなりジャッキー以外の香港スターを育てようとしてた節があるけれども、このときはまるで火が付きませんでしたな。私も実は後からビデオで見るという体たらくぶりを既に発揮していて、どうして劇場に足を運ばなかったのかと激しく後悔したものだ。が、ビデオはダビングしてそれこそ何度となく繰り返して見て、そのたびに感動していたんだからおめでたいと言うしかないが、それほどまでにほれ込んだのだった。そんな心の殿堂入りを果たしている映画のリメイクなんて、到底容認出来るものではないのだが、しかしそれはそれとして見るべきであろうと。自分の栄光のキャリアを切り売りするジョン・ウー、などと陰口をたたかれる昨今でありますが、まあ『狼/男たちの挽歌・最終章』を3Dでリメイク、なんてことをやるっていうから、本当にそんな気にもなりますがね、ウー先生が一応製作に名前を連ねている以上、そうそう変なものにはなっていないだろう、と地味に期待もしつつ。でも主題歌がケミストリーってのはないだろう。本国ではハングルだったんだろうが、予告を見る限りでは日本版は日本語になるんだろう。それはちょっとおかしいんじゃないのかねえ。と言ったところで無意味か。