眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

3月2日(水)

相棒』。陣川警部補は仕事帰りに立ち寄ったコンビニで万引きした男を逮捕。犯人は見るからに情けなさ丸出しの風体で、人生やり直せるという陣川の言葉を信じ、1年前のある事件について語り出すが…。狙ったのかどうか、ゲストの中村靖日と霧島えりかは、『運命じゃない人』の主演コンビだ。ここでも表向き運命が結びつかないようでいてその実、深く関わりあう関係だったという、あの映画を見ている人には出来栄え以上の楽しさが味わえる一篇だった。事件の真相が解明された瞬間、カットが変わると中村靖日の顔つきががらりと変わっているところが何と言っても今回の白眉といってよい場面。情けなくついてなさそうな人生を体現するかのような中村が見せる、その裏側の表情にはゾッとする凄味があり、なかなかの迫力だった。でもどんなにどす黒く見せても、根っこの部分の脆さが露呈するさまがなんとも哀れで頼りなく、人生における負け犬的な弱さが悲しい。今シーズンは陣川くんが主役の話が2回もありましたな。彼のキャラクターは面白いんだけど、イライラさせられるのが難点だな。まあそれを愛すべき純粋さ、ということも出来ないこともないんだが…。ということで、『相棒』もいよいよ次回で最終回、予告を見る限りでは古谷一行津川雅彦木村佳乃などなどオールスターキャスト。愉しみである。


テレビブロスを買う。表紙は松尾スズキ、勿論岡本太郎姿で!ブロスにあってはこれは必然であろう。インタビューもあり。いつものコラムとはまた違う趣で愉しく読む。


今日の映画音楽はこれ

カサンドラ・クロス』。作曲はジェリー・ゴールドスミス。数多い作品の中でもこの作品のスコアはゴールドスミスの傑作の一つと信じて疑わない。どこをとっても緊迫感至上主義的なスリリングな曲のオンパレードだが、特に1分41秒あたりから流れる曲と、5分55秒あたりからのもの2曲。水曜ロードショーで放送されたとき、その頃はビデオなんてまだ遠い夢の話だったので、カセットレコーダーで録音して繰り返し聞いたものだった。サントラ盤欲しいなあ。ていうか、いい加減、まともな仕様でDVD出してほしい。テレビ放映時の吹替を収録してくれたら少々高くても絶対買う。


20世紀FOXのリクエストライブラリー、今度は『地獄と高潮』が無くなってしまいました。なかなかすんなりと事は運ばない。