眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

3月6日(日)


下女』シネヌーヴォにて。昨日から大阪アジアン映画祭2011が開催されており、『下女』は韓国映画傑作選という扱いでの上映になっている(あともう一本は『鯨とり』)。キム・ギヨンの傑作の誉れも高い作品なので期待して見たが、いや傑作かもしれないけれど、むしろ怪作と呼びたいおぞましい映画だった。女たちに翻弄され倒して、なすすべもなく堕ちて行く一家の主。運命に身を任せきったように抗うことのない、あまりの無力さに呆然とさせられる。自らが「潔癖に生きて来た」と言っていた人生が、一気に、あまりにも脆く崩壊していく。雷、音楽、表情(演技)、行動(心理)、過剰という言葉がこれほど似合う映画、久々に見た。そしてまたラストにびっくり。まさか、映画の中から語りかけられるとは。それにしても、デジタル上映は仕方ないにしても、元の状態が悪すぎるよな。途中で英語字幕が焼き付けられたフィルムとつぎはぎされているのも酷い。ていうか、復元したきれいなものがあるはずなんだけど、それでの上映は無理だったのだろうか。




大阪では第七藝術劇場にて3月26日公開『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』。このポスターデザインに痺れる。色づかいも良い。かっこいい。                                                                                                                          






そしてこれ。

平成ライダーシリーズにおいて、個人的な致命的失敗は、『電王』を見ていなかったこと。オーズはともかく電王がダブルでメインをはるような内容となると、ちと二の足を踏む。でも『W』の2人も出ているみたいだしなあ、そこは見たいところ…。が、この予告で一番の衝撃は仮面ライダーGIRLSによる「レッツゴー!!ライダーキック」だろう。猛烈な勢いで萎え…。かなりの破壊力。盛り上がるはずのクライマックスでこれは使わないよね?いくらお祭りにはおねえちゃんも必要だろう、と言われてもこれは無い。