眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

3月7日(月)


地獄のサラミちゃん』(朝倉世界一/祥伝社)を読む。一番最初は1998年となっていて、そう、『デボネア・ドライブ』を読むまで、朝倉世界一と聞いて私がイメージするのは、この頃の絵だった。描いていれば誰だってある程度は上手くなるのかもしれないけれど、今は、絵柄そのものが劇的に変わっているのではなくて、等身が変化しているとか、動きとか、体のラインとか、あとは変幻自在なアングルを多用するところとか、微妙なマイナーチェンジの果てに、なんか全く読んだ印象が違うところに至ってしまったという感じ。一見おんなじだけど、実は何処か違うという、こういう変化をする人は珍しいんじゃないかと思ったけれどそうでもないのだろうか。中身は、えんま大王が人間との間にもうけた娘・サラミちゃんが、地上に憧れてステーキ屋でバイトしながらモデルを目指すというコメディだけど、やたら愉しく可愛く、そしてホロリとさせつつ且つクールでかっこいい。サラミちゃんの不細工な顔がまた可愛くて良いんだ。