オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

世評は決して芳しいとは言えない方向にあるようで、少々不安に思いながらアポロシネマ８にて。しかし結局のところ他人の意見は所詮他人の意見でしかなく、世間がどう言おうと観た当人が面白いと思えばそれまでの話。

ベースはオーズで、時空を越える話になるのでそこに電王が絡むことになる。全体のバランスは危ういながらもぎりぎりの配分がなされていて、中盤が電王に染まり気味なのを、後半でなんとかオーズの側へ引っ張っている。毎度のことだが、イベント性の強い劇場版の脚本は、本当に書くのが大変だと思う。今回は米村正二と脚本協力(監修だったか？)で小林靖子もクレジット。そこはオーズのメインライターだからか。

金田治監督もベテランらしくアクションで繋ぎ、途中にはお笑いも忘れず、思いもかけぬタイムパラドクス的趣向が結末に用意されていたり(謎の白衣の男！)して、最後まで飽きさせずに見せてくれる。オールライダーのくだりに関しては、やはり少々無理があるし、キカイダー、01、イナズマン、ズバットの登場も取って付けた感がありありで、そこまで無理しなくても…とは思ったがまあお祭りということで。何よりも、1号2号がやたらカッコ良いということだけでも涙が出るというものだ。ということでなかなか愉しく観ることが出来ましたわ。満足満足。