眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

げんしけん 二代目の壱(10)/木尾士目(講談社)


やっと単行本にまとまったので早速読む。いやーブランクがまるでなかったかのようにさらりと始まってるのも凄いが、以前に読んでいたときの気分も感覚もそのまんま、あの状態が継続している世界観に喜ぶ。新しいキャラもそれぞれ個性立ちまくっているし、ゆるい空気がだらだらと流れて行くのはなんとも楽しいものである。話らしい話なんてないもんね。そんな中でとっくに卒業しているのにもかかわらず、この第二部でも当然のように主要キャラとして扱われている斑目がなんとも良い味。元々良い味だったけど、もやもやした色んな意味での立ち位置の不安定さが、ここにきてますます、薄っぺらい深さ、という見たことのないところへ向かっているようで目が離せない。あー愉しい。早く次が読みたい。