眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

6月12日(火)

テレビ大阪で再放送されたのを、録画したまま途中で放置していた『ウルトラマンマックス』第24話『狙われない街』を見る。対話宇宙人メトロン星人が登場。アバンタイトルで既に斜めになった画面。これはもしや…と思っていたら、やはり実相寺昭雄監督作だった。例によって、撮影・中堀正夫、照明・牛場賢二という信頼のチーム編成。ゲストは六平直政で、北川町で発生した原因不明の暴力事件を捜査する刑事。もちろん、そこにメトロン星人(演:寺田農)がかかわっている。しかも彼自身はもうひとつ、メトロン星人の過去とかかわりがあった、というのも嬉しい話だった。

ウルトラセブン』の『狙われた街』から40年後、という設定で、同様の事件が起きても、メトロン星人はもう星へ帰る、という。もう地球は滅びるから、と。どんどん人間はダメになっている。ほうっておいてもじきに滅びる、と。コミュニケーションの断絶の象徴として携帯電話が扱われているが、これが放送された2005年からまたこうして時間が経った今見返していると、その不安な視線は、ますます現実味を帯びているとしか思えない。見ながらやけに重い気分になってしまった。

夕焼けの中でマックスとメトロン星人は、戦うことなく、ただ対峙するのみ。戦う必要すらない、侵略者に見捨てられた地球…。

謎の彼女X』第10話『謎のアバンチュール』は初めての続きもの。椿くんが中学時代ずっと好きだった早川愛香、可愛い顔してやることはなかなか恐ろしい。学園祭に誘うのに、下手な芝居までするタチの悪さ。次回が気になるところ。