眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

12月30日(日)の日記

Dlifeで録画していた『オクテな僕のラブ・レッスン』を見る。





















特にこれでなければならない理由はなく、気楽なコメディを求めていただけだが、それを叶えてくれるテレビムービー。ごくごく、よくある話し。エリック・メビウス扮する主人公は堅実に生きているが、恋愛に関しては非常に疎い。というのも高校生の頃のある出来事が彼の心に大きな傷を残していたから。その相手がブルック・ドーセイとなって今は姉夫婦の家に居候しているのだが、彼女の方は人生ままならない様子なうえに、メビウスのことなどほとんど憶えていない。しかし、ひょんなことから再会し、彼女は生活費欲しさに、オクテなメビウスの恋愛コーチをやってやる、と言い出して、恋のレッスンが始まるのだが…というラブコメディ。カフェですれ違う美人との付き合いが始まったりして、レッスンも順調に進んでいく中で次第に魅力的になっていくメビウスに恋してしまう、というあたりの展開は、ラブコメの王道ですな。ブルックと姉の確執とか、ウェイトレス仲間のおばさんとのやりとりとか、色々テレビドラマ的にスケールはかなり小さいながらも押さえるべき物語のツボはちゃんと押さえてあるので、非常にまっとうなドラマになっている。結末も皆がそう願う方向へ進んでいくが、そうなるべきもので、こういう肩のこらぬドラマを炬燵に入ってみかんなど食べつつ眺めているのは愉しい。
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メビウスは『アグリーベティ』のダニエルとは対極のような役柄ながら、底にある坊ちゃんぽさが相変わらずで、楽しく演じている感じ。吹き替えが東地宏樹なのもうれしい。ブルック・ドーセイはちょっと大味な美人という感じだけど、吹き替えが永田亮子なのでその辺のバランスが可笑しい。だんだん『フィニアスとファーブ』のキャンディス(が成長した姿)に見えてくる。


あまりにも懐かしかったので。

仮面の忍者赤影』は昭和42年の作品。わたしが生まれた年なので当然リアルタイムで見ることはなかったけれども、小学生の頃にはよく再放送されていた。好きだった怪獣は巨大なカブト虫のアゴン。最初は敵の怪獣だが、あとで赤影の側につき、ムカデの怪獣ドグマと戦う。あれは興奮した。

この『忍者マーチ』を聴くと、冬の季節、当時住んでいた文化住宅の様子も鮮明に、4畳半もあるかないかの台所で母(今のわたしよりも若い)が晩ご飯の支度をしている姿も思い出す。テレビは家具調の20インチ(白いレースの敷き物、そのうえに鏡餅)、弾きもしない電子オルガンが横にあって、その隣に黒電話。もちろん、無意味なカバー装着。あのころは何処の家でもカバーをしていたものだ。その電話も確か小学1年生のときにうちについた。それまでは近所のたばこ屋の軒先の公衆電話からかけていたなあ。

ついでに関ヶ原鍾乳洞やセンタンのぶたまんあんまんの、そしてギターペイントのCMなども思い出す。