眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「タワーリング・インフェルノ」新吹替版 2月6日(水)の日記

昨日はBSジャパンで『タワーリング・インフェルノ』。ブルーレイも持っているのに、テレビでやっていると見てしまう映画の一本ではあるが、今回はなんといっても吹き替え新録でのノーカット放送というのが目玉。テレビで見るこの手の映画はやはり吹き替えがしっくり来ますな。軽く見るということの楽しさがある。劇場で見る吹き替えとは少々意味合いが違う。

スティーブ・マックイーン小山力也ポール・ニューマンがてらそままさき、小山力也はどうしたってジャック・バウアーがちらついてしまうのはしょうがないながらも、なかなかクールに演じていて悪くなかった。男っぽい感じはちょっと薄くなってしまったけど、吹き替えによってまた違った感じに見える、というのも愉しい。てらそままさきはなかなかはまっていたんじゃないかな。違和感なかった。昔の映画の吹き替えなんてもう作る機会はそうないだろうけど、ポール・ニューマンのフィックス、行けるんじゃない?なんて思ったり。あと岩崎ひろしのフレッド・アステアも良かった。最後、O・J・シンプソンから声をかけられるところで、えぇあ?みたいな言い方、中村正さんを思い出させた。きっと事前にチェックして臨まれたんだろう。

映画自体はもう何もいうことはないパニック映画の傑作。今回見ても面白かった。一方で、平成25年という今となっては、パニック映画も他人事と思って単純に面白がれないものになってしまったな、という感慨もあるね。昔は良かったとは言いたくないが、何事も無く平和に過ぎて行くことを信じていたあの時代が懐かしいことだけは確かだ。懐かしい気持ち満点になったところで、今後もぜひ、70年代の映画の放送を期待したい。テレ東の午後のロードショーBSジャパンでやってくれないかな。そのままでとは言わないが、あそこで放送しているようなのをやってほしい。もちろん、吹き替えで。