眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

『ご縁ハンター』2回目をみる

全3回というのがいいですね。次回で終わりです。

しかし中身は非常に濃い。面白くみている…のだが、やはりNHKはシビアすぎてつらいな。婚活に必死になっている人たちの日々を描いているのだが、主要登場人物の誰ひとりとして、この2回目までで幸福の兆しが見える者がいない…。それなりに前進しているのだが、それが続かない、むしろ進むことによってもっと心に傷を受けてしまう。観月ありさは、丸山智己をいいと思っても、彼の方はたくさんいる結婚相手候補の中のひとりとしてしか観月のことをみておらず(あっさり相手をみつけて、ではさようなら、という、ドライすぎるメールの返信に観月が茫然とするところとか悲し過ぎる)、大塚寧々は池田政典とうまくいきそうでしかし彼が広島在住というのが大きなネックになり、松本利夫(EXILEのMATSUさんです!)は久保田磨希と会うものの、生理的に無理と言われ、しかもプレゼントはちゃっかり持ち去られてしまい、イモトアヤコはこれが勝負!とのぞんだ相手(『横道世之介』で印象に残った一人、黒田大輔)に「帰ります」と言われ、酒に酔っていたこともあって号泣…。

婚活しているひとたちは、ドラマとしての多少の誇張はあろうが、これに近いことを経験しているのだろうか。笑ってみる余裕はないんじゃないか、というくらいに情け容赦のない展開だ。もちろん、最後には救いはあるんだろうけれど…。民放だともう少し笑いの要素があると思うのだが、この作品にはほとんどない。気がつくと息をつめてみてしまっている。