眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

玉川区 OF THE DEAD 第3話「キャンペーンDIEパニック」


森カンナの話しがここまで引っ張られるとは思わなかった。次第に症状が悪化していく様子に怯え、恐怖する様子は、大変恐ろしい。ゾンビウィルスはそのものは荒唐無稽なフィクションだが、病に冒されることは、現実にあることで、その不安が生々しく描かれているからだ。体が臭い始め、意識が朦朧として、オレンジ色の鼻水が出る段になると、さすがに悲惨過ぎてみていられない。恐怖以上に、悲しい気持ちになってしまう。
今回、林遣都くんの幼い頃のことが、金子ノブアキから語られる。かつては人だったゾンビを、今では人として扱わない世界に対して違和感を表明した少年であった、と。ゾンビに対する、死者への冒涜のような扱いにはずっと違和感を覚えているので、これには好感を持った。同じようなことを考える人はいるものなのだな。
死体を弄ぶことは不謹慎なことであり、だからブラックジョークにもなる。が、これだけ世にゾンビが氾濫すると、その意味も薄れてくる。ジョークであり続けるためには、それを忘れてはならないと、個人的には思うが…。ジョークではないゾンビ世界をどこまで描けるのかという挑戦は、今なら「ウォーキング・デッド」になるのだろうね。
今回の目玉は、イベントでアイドルの衣装を着せられて(というかコスプレ)、歌って踊る、広瀬アリス。もうなんか、パンパンですよ、顔も太股も。そういう年頃なんだろうけれど。若いんだねえ。
あと、水澤紳吾さんは、もう台詞がなくなってしまった。口をパクパクさせているだけ。耳をそばだてないと聞き取れない。でもみんな、それで普通にやりとりしているのが可笑しい。