眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

黒川芽以出演「保育探偵25時 花咲慎一郎は眠れない!!」第5話 感想

やくざの山内のところに置き去りにされた少女マリア。母親である美夏は、マリアはあなたの子です、と書き置きして行方を隠していた。山内の秘書・環は、城島を通じて、マリアを保育園で預かり、美夏を見つけ出してほしいと、花咲に依頼する。

全くみたことのないドラマのあらすじ、1回分だけを抜き出して書くのは、なかなか大変。後に読み返したとき、意味が判らないんじゃないか…と。それはともかく、黒川さんが演じるのは、失踪した母親・美夏。はっきりいって、幸薄過ぎ。ずっと暗いまま、うつむいていたり、泣き顔だったり…。しかも、舞台「真田十勇士」の本番中に撮影していた(稽古中ではなかった!)というから、そりゃ表情に疲れも出るだろう。あの荒み具合は、演技ではなくて、リアルなものだったのかもしれない…。事務所のブレスは、もう少し考えて。舞台に集中させてあげてよ。

と思いながらも、役割としては重要なので、うれしいことに思ったよりも出番あり。立場の弱さゆえ、マリアを山内に譲る約束をさせられる辺りのダメな女ぶりには、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の植村ちはるが、ちらりと横切った。最後でマリアと抱き合う姿にほろり。

美夏は、キャバクラでは、なかなかの人気だったらしく、写真も出てくるのだが、

嬢王」三たび!と思ったのは、わたしだけではないはず(二度目は「毒姫とわたし」のとき。だが、他にもあったような気もしてきた)。

他の出演者たちについても。マリアを演じた子役の、矢崎由紗ちゃんがまた、往年の中森明菜ばりにふてぶてしい表情と演技で、実に素晴らしい。この子は、これから伸びるかもしれない。柄本時生がボーイ役で、ちょろっとだけ出ていたけれど、こういうのも珍しいんじゃないのかな。ちすんの貫録も、板に付いた感じで頼もしかった。そのちすんのお腹に一発ぶちかまして逃げる、喫茶店のウェイトレスが、番組テーマ曲を歌っているfumikaだとは!台詞もないし、芝居もぎこちないし、この人なんぞ?と思ってたら、そういうことだったか。

あと気になるのは、ぐっさんが、「太陽にほえろ!」の新人刑事並に走らされていたこと。しんどそうだ。柴田よしき原作ということも、初めて知った。