眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

第三回 新・午前十時の映画祭、開催決定

ついに、「小さな恋のメロディ」が、劇場スクリーンにかかるときがやってまいりました!

午前十時の映画祭開催の当初より、リクエストは多かったらしいが、いままで上映されなかった。その理由として、素人で想像出来るのは、
1.現存するマスターでは、スクリーンに映せるレベルではないという判断のため。
2.それを高画質化する権利の許可のため。
3.さらにそれを劇場で上映する際の権利関係の不透明さのため。
全然見当違いかもしれないし、もっと深刻な理由があるのかもしれないし。でも今回やっと上映出来るのは、フィルム上映ではなくなったから、という単純な理由かもしれない(→http://eiga.com/magazine/1002/ 中段あたり、「プリントを調達する上で、もっとも苦労したことは?」の質問の答え。この問題はDPC上映では関係なくなりますからね)。まあ何にせよ、劇場で相まみえる機会がもてるというのは、しあわせなこと。
あとは、画質レベルがどれくらいなのか、ということかな。噂では、ネガはもう存在していない、とも言われているから。2004年に出たDVD(これももう廃盤なのか…)や、たまにBSで放送されるものをみても、驚くほどの画質アップには至っていないし、あまり期待は出来ないことは判ってはいるが、それでも一縷の望みは抱きたいところ。
それと字幕ですな。新たな字幕は誰が担当するのか。「Do you like new math?」という台詞を、清水俊二は「新しい算数好き?」と訳したが、どうしても釈然としない。どんな訳になるかたのしみ。
上映スケジュールはhttp://asa10.eiga.com/2015/theater/all/
グループBは4月4日(土)から17日(金)、グループAは4月18日(土)から5月1日(金)までのようです。
他の上映作品では、「さらば友よ」と「新幹線大爆破」が気になるところ。デヴィッド・リーンの作品では、渋めの「ライアンの娘」がチョイスされているのは、ちょっと驚いた。

もはや忘れられたメロドラマ(というには重いか…)の名作。今回のラインナップでは、一番マイナーな感じもしますが、それというのも他の上映作品に比べて、今やこの作品について語る人がいないからでしょうな。これ、よく選ばれたなと思いますよ。撮影が素晴らしいんですよね。如何にも大画面向き。選ばれた理由、それだったりして。あ、おすぎさんはこの映画、好きなんだっけ。それでかもなあ。町山智浩も今回から選定委員のようだが、あまり主張出来なかったのかな。それこそ「さらば友よ」と「新幹線大爆破」でぎりぎりだったのかもしれない。
しかし今回も「ジョーズ」は無理だったか。また次回に期待、ですな。