眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「忘れえぬ慕情」の特撮シーン!

さがしてみると、簡単に見つかったので。「矢島信男伝」の感想を補完する意味でも、これは貼っておくべきであろうと。

これはなかなかの迫力。思っていたよりもかなり本格的な特撮。1956年ということは、「空の大怪獣ラドン」と同じ年。「ラドン」では舞い上がる屋根瓦が有名だが、舞い上がりこそしないものの、瓦まできちんと作り込まれたミニチュアワークが素晴らしい。文芸映画路線な松竹でも、ここまでのことがやれたんですね。

1977年の「筧橋英列傳」は、鈴木昶が担当した台湾映画。

これはスケールが大きい空中戦。飛行中にくるりと回転するところなど、戦隊メカっぽい動き。矢島特撮でお馴染みの、三機編隊飛行もやっていますな。これで金馬奨を受けているそうです。

鈴木昶は66年にエキスプロ創設にかかわり、さまざまな作品に参加したが、海外作品では「ヨンガリ」(67)とか、

「乾坤三決闘」(69)などにも参加しているという。

怪獣映画では「里見八犬伝」の特撮チームが参加というふれこみで有名な「大蛇王」もあります。

これ、矢島信男が参加したとまことしやかに言われるけれど、本人が現場で指揮したのかな。大蛇が「里見八犬伝」の流用という話しも聞くが、それも本当なのかどうか。「矢島信男伝」では、全く触れられていない。参加したのが本当なら、これだけの規模の特撮映画だし、もっと話しがあってもよさそうなのだが…。