眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

瞳の奥の秘密 感想

瞳の奥の秘密

シネリーブル梅田で。初日の2回目の上映を観たんだけども、満席。こういう場面に出くわしたのは初めてで、非常に驚きました。立ち見も出ておりました。そして、隣りの席のオヤジの足が臭かった、という、こんなことも久々で、満員でないと感じられない一体感とは別に不愉快さも味わう結果になり、複雑な気持ちに。

あんまり過剰な謎解きなどを期待すると外されるだろうけど、映画としては風格のあるちゃんとした出来栄えで、見応えあり。ラストの真相も、恐怖と共にある種の感動に似たものを覚えたし、何よりもサスペンス映画として充分愉しめた。軍事政権下のアルゼンチンが背景にあることを、すっかり失念していても、映画としては何も問題がないところに懐の大きさが表れている。

中盤のサッカー場の場面、あれはどうやって撮影したんだろう。ラジコンヘリを使ってるとしか思えないけれども、あんなに細かい動きが出来るものなのか。しかもあれだけのスタジアムの観客の中をどうやって?飛んできたのを手で取って、あとはカメラマンが持って移動撮影しているのだろうか。カットも全然割ってなかったように思われるが、CGで加工してたりするのかなあ。「狼の死刑宣告」の立体駐車場の場面などを思い出したりしました。