眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

12月31日(金)

昨晩は『悪夢の地底遭難 血を吸う腕』を。テレビ放送タイトルは「悪夢の地底遭難 血を吸う斧・連続襲撃の恐怖」と、微妙に違う。しかもちょっと長いし。昔途中まで見ていて寝た、と前に書いたけれども、全く記憶になかった。むしろ、ラストの方がなんとなく見たことがあるようで、子供の頃、一体何を見ていたのか、本当にあやふやなものだなーと思ってしまう。今見ると、犯人の正体については、薄々感じるものがあり、これが作られた当時に比べたらラストの衝撃もさほどのことはないだろう、とは思うものの、安い画面から漂う不穏な空気はこれはもう申し分ないほどで、酷い画質も加わって、なんともやさぐれたような雰囲気が愉しめる。淡々としていることも、即物的な恐怖感を煽り、多分、今の子供にもトラウマを残しそうな作品だと思いましたよ。特にクライマックス近くの海岸の場面などは、もはやシュール一歩手前くらいのところにまで行っており、意外と侮れない。そこまで褒めることもないような気もするが。DVDの画質的には最悪で、おそらくアメリカでもそんなDVDしか出ていないんだろう。でもそれはきっと値段も安いだろうけど、これは1500円するからねえ。こんなの買う人、日本には100人もいないだろうから、500円で出すのも無理なのかもしれないが、それにしてもな。

高峰秀子死去の報。86歳、肺がんで。最近はほとんど、映画やドラマだけでなく、テレビにも出てこられることはなかったですが。今年は本が出ていましたが、亡くなられてしまうと、まるでそれが遺書のように思えてきてしまいますな。例によってあまり見ていないので偉そうなことは言えないけれど、あえて言うなら『張込み』かなあ。ご冥福をお祈りいたします。