1月28日(金)
あらいあき『チュウチュウカナッコ』(青林工藝社)を読む。ちょっと水木しげるタッチの絵がずっと気になっていた。上手いのか下手なのか微妙な絵が素敵。おそらく一人でこつこつ描いていると思われる。実際には一人ではなくても、一人で描いているように思える絵柄がよろしい…というか好み。トーンもほとんど使っていないし、ちまちまと細かいところまでの描き込みがうれしい。お話も面白い。カナコの小心者な描写が良いのだが(というかほとんど切ないくらいだ)が、困り顔で思いつめたような様子から、周囲の人たちが勘違いするのも可笑しい。それにカナコの考えていることがくだらない。それがまた良い。特に第11話での、延々と想像というか妄想が続くあたりは絶品。キャラ立ちまくりの登場人物も素晴らしく、とても愉しい作品だった。大好き。これは早く続きが読みたいなー。
作者のあらいあきは、大人計画所属の女優さんなんですね。惚れた!