眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2月13日(日)

有栖川有栖双頭の悪魔』(東京創元社)を17年ぶりに再読。カレーのくだりが妙に印象に残っていたけれど(これくらいではネタばれとは言われないよね)、それだけ。あとはほとんど記憶になかった。当然、事件の真相に近づくことは出来ず。映画や漫画に比べると、小説一冊読み切るのは時間がかかるせいもあって、なかなか再度手にすることは少ない気がするけれど(一般的な話。読書家の人は別)、年月が経てば経つほど、まっさらな新作として読むのと何も変わりない。ということで、非常に面白く読めた。そして、やっぱりと言っては何だが、『女王国の城』よりも面白い。死体にふりかけられていた香水、被害者が持っていたメモなどそれらの意味に、推論の果てにたどりつくさまは非常にスリリングで、論理型ミステリの醍醐味を味わえること間違いなし。これは本当に有栖川有栖の代表作と言える作品であろう、と。堪能しました。


小玉ユキ坂道のアポロン』7巻(小学館)、散々迷った末に初回限定版の方を買う。


ダグラス・サークの作品が、BS2にて5日間連続で放送される。ラインナップは、14日(月)『心のともしび』、15日(火)『天はすべて許し給う』、16日(水)『翼に賭ける命』、17日(木)『愛する時と死する時』、18日(金)『悲しみは空の彼方に』。どれひとつとして見たことがないので、なんとか追いかけたいと思うものの、HDDの容量が劇的に足りない予感。困った。また、昨年『ここにいちばん似合う人』が話題になったミランダ・ジュライの『君とボクの虹色の世界』が17日(木)の深夜に放送。脚本・監督、そして出演までしている。如何にもアート系っぽい作風だったが、色々考えながら愉しんで見た記憶あり。