眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2月25日(金)

『SP』がハリウッドでリメイク、ケヴィン・コスナーの『ボディガード』がリメイク、望月三起也原作『ワイルド7』が瑛太主演、羽住英一郎監督で映画化、『ヤマト』ハリウッドで実写映画化…といったニュースを見て、げんなりするのは私だけではないだろう。あとクリス・コロンバス韓国映画をリメイク、というのもあったな。リメイクと、誰も望まない実写映画化ばかり…。たぶん、どれも、少なくとも映画館では見ない。


BS2で録画していた『ホリデイ』を見る。キャメロン・ディアスケイト・ウィンスレットにしても、過剰に可愛らしくも綺麗にも撮られていないのは、脚本・監督がナンシー・メイヤーズと思うからこそ、なのかもしれない。男が憧れを見るような目線ではなく、同列に見ているような感じ。一方、ジュード・ロウとジャック・ブラックは嫌味なく、二人の女性が自然に心惹かれて行くように描かれており、女性観客を乗せるための非常に周到な計算がなされている印象。大きく開いた世界の人のキャメロンが、とても小さなひっそりした世界で恋をするのと、小さな世界のケイトが、大きな世界と人々と交流するという対比も愉しく、心地よい気持ちにさせてくれる。映画業界の話でもあるので、楽屋オチのような小ネタが可笑しいのも嬉しく、イーライ・ウォーラックの老脚本家も良い味だった。あと、セカンドユニットの監督にヴィク・アームストロングの名前があったのは意外。てっきりアクション専門だと思っていたので、イギリスの田舎の風景などを的確に切り取る才能があるのか、と知ったのはちょっとした衝撃。


東村アキコ主に泣いてます』(講談社)3巻を読む。事態をさらに混乱させる新たなキャラクターの登場。狂気と混沌がエスカレートしていくさまはまさに狂乱のカーニバル状態。緩急など、つける気一切なしなエクストリームな展開に呆然とする。凄いわ。


注文していた『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う ディレクターズカット完全版BD』と『ギルティ・コンサイエンス』(DVD)が届く。『ヌードの夜』は結局劇場に足を運べず、後で公開されたディレクターズカットも見に行けず、それならもう買ってしまえ、ということで。かなり懐が痛いのですが…。『ギルティ〜』は、ウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンが製作・脚本のテレビドラマで、監督はデヴィッド・グリーン…となれば、『殺しのリハーサル』を思い出し、ワクワクしてしまうのはミステリ好きとしては当然であろう。ただ、発売はWHDなので画質の悪さは例によってのものだろう、それは覚悟せねばなるまい。『殺しのリハーサル』も酷かったもんなあ。今回はアナログ・リマスターを謳っているが、そういう技術があることを初めて知った。デジタル・リマスターはよく耳に目にするが…。


今日のお気に入り映画音楽はこれ。

デルタ・フォース』!超タカ派な痛快アクション映画。作曲はアラン・シルベストリ。一度聴いたら耳から離れない、ノリの良過ぎる軽快なテーマ。バラエティ番組でもよく使われますな。この作品も『地獄のヒーロー』もDVDはLBサイズでしかリリースされていないのが残念。スクイーズではもう出ないんだろうなあ。

因みに『白バイ野郎ジョン&パンチ』もシルベストリらしく、

ちょっと似ている気がしませんか。

…と思ったら、アランはアレンジだけなのか。作曲はジョン・パーカー。もしかすると多少の影響は受けているかも…というくらいですかね。それと、この音源は大野雄二のアレンジ版?だったらこれとはまた違うことになるなー。