眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2月27日(日)

昨日今日と、あだち充の『みゆき』(少年サンデーコミックスワイド版)を探して何店かのブックオフ古本市場や古本屋を回った。古い作品だし、出来れば安くで手に入れたいので、となると全5巻のこれが一番良いだろうと。1990年あたりに出版されているので当然105円、新書サイズの5巻までは持っているから、ワイド版の3巻から5巻までを買えば良い、つまり105円×3で315円でことは済むということだ。軽い気持ちで店を覗いて回ったのだが、簡単に見つかるだろうと思っていたのに、ところがこれが意外とないんだ。あったとしても、ぼろかったり汚れていたりして、どうも買う気が失せるような状態のものばかり。古いから、まあしょうがないっちゃあ、しょうがないんだけども。あった、と思ったら値段は400円、あっここは通常の棚だ…。で、考える。新書サイズだと全部で12巻で、5巻までは持っているから残りは7巻分。105円だとして735円。文庫だと7巻、新書版5巻分が3巻までかな?残り4巻×105円となると420円…。コンビニ本は全4巻で、これだと105円×3(2〜4巻)になるけれど、紙の質が雑誌と同じだから、そこが気になって。それ以前に105円棚ではまるで見かけない。半額くらいだとちらちら見かけないこともなかったけど、それは想定外だったし。あと、ヤングサンデーのワイド版なんて全くなかった。となると、やっぱり少年サンデーワイド版を見つけるしかない、それしか道は無いのだ!と。で、ふらふらになって(大袈裟)、今日ようやく3巻と4巻を見つけた。ちょっと汚れてたけど、とりあえずこれで良しとしたよ。疲れましたよ。『タッチ』とか『ラフ』とか『H2』とはゴロゴロあるのになあ。『みゆき』は人気があるんだな、ということですかね。それとも単に古いだけ、だから手に入りにくい、というだけなのか。


で、読んでいるのだが、結末を知っていると、鹿島の気持ちがどうにもこうにも切ないことになってしまう。3年付き合って何もないことに業を煮やしたかどうか、初詣に行った先で鹿島の方からキスをするとか、浪人した若松に合わせてせっかく受かった大学をやめて一緒に予備校に通うとか…。それと、妹の方のみゆきも、結構兄へのアプローチを、ところどころでしかけているのも意外だった。はっきりと、ヤキモチだ、と言ってみたり、ミニスカートをはいて反応をみたり、と。が、どっちつかずのぬるま湯の状態がこのまま続くはずもなく…。ずるずる描いていくと、完全にファンタジーになってしまうという危惧があったのではないか?年を取っていけば、生々しい現実とかセックスとかを避けて通るのは無理なので、まだキャラクターがそこまで到達しないうちに、終了させたんだろうと。人気があったはずなのに意外と全12巻と短いのは、そういう理由なんじゃないのだろうか。