眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

めぞん一刻 全15巻


毎年、桜が咲くころになると、この作品を読む。何年にも渡って連載されていたので、当然季節も何度も巡る。それまで延々と続いていた、ぬるま湯のような三角関係が終盤で一気に動き出し、14、15巻は怒涛のクライマックスとなり、そして15巻、惣一郎さんの遺品を返しに行く前にお墓参りに行くところ、そしてラストですな、これが春、桜が舞っていて…。同じような展開の繰り返しになっているのは、長期連載ゆえの弊害ではあろうけれど、その間にじわじわと積み重ねられていく、それぞれの想いがラストで昇華する様はもうこれ以上ないというくらいに感動的だ。毎回泣くわ。