眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

3月21日(木)の日記

昨晩の『相棒』は最終回。ということはいつものように2時間枠のスペシャル。脚本は櫻井武晴、監督は和泉聖治

組織犯罪対策課の課長の毒キノコ鍋での死亡事故が、やがて東亜民主共和国による、輸出制限のある炭素繊維の不正流出事件にかかわっていることが判明し、杉下たちはスパイを追いかけながら死亡事故の真相も追究していくのだが…。例によって櫻井脚本は、日本という国、そして日本人に対して容赦のない牙をむいた展開でみるものを黙らせる重さで話を進める。一見、東国を悪者として描いているが、その実、言いたいことはそこではなく、ちゃんと考えなければならない問題を直視せず、そこから逃れてみないふりをしているこの国の現状についての物語。特に今回は、最後に東国の大使だった男から星野真里に送られた手紙が、真正面からそれを語っており、ナレーションだけでなく、みている側にも手紙の文面が判るようにはっきり映され、かなり強い調子で描かれている。視聴率は20%を越えたらしいが、みている人間にこの強烈なメッセージは届いているのだろうか。

角田課長のあんなに感情があふれだした表情は初めてみたなあ。それに警視だったんだ。ノンキャリアで警視って相当なものじゃないのか。角田課長って凄い人だったんだな。ということで11シーズンも無事に終了。なにごともなければまた秋に。それと今週末からは映画も公開。祈・ヒット。