眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

『ご縁ハンター』最終回をみる

結婚するための婚活とはいえ、そこには感情が行き交うはずで、そこをどこまでドライに処理するか、出来るか、によって結婚出来るかどうかが決まる…という、婚活という選択をした場合には至極当然のことが、実際には非常に難しい問題として待ち構える。松本・イモトペアの天から地への落下の具合とか、観月・水橋ペアの問題とか、ちょっとみていて具合が悪くなるようなイライラさせられる展開で、というのも皆、一筋縄ではいかないほど、人生をこじらせているキャラクターとして描かれ、またそれがぶれないために(脚本と演出としてはとてもよいのだが)痛々しさまで滲ませて、本当にみていて辛い。最後は一応仲直りすることでハッピーエンド風にまとめられているが、不安の方が大きすぎるよな。そういう含みを感じさせる終わり方なのも良かった。安易な方向へ流れない、というのはなかなか難しく、またそうしたところで面白いドラマになるかどうかは判らないものだけど、この作品は非常に見ごたえがありました。面白かった。