眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

玉川区役所 OF THE DEAD 第1回をみて

監督は河原雅彦なので、演出的な心配はしていない。
足の早いのだけが取り柄の林遣都が、玉川区役所の特別福祉課で、ゾンビの身柄確保を担当する日々を描く、そんな物語…か?1話目なので、登場人物が揃っておらず、どう展開していくのかはまだ判らない。ゾンビの人権を考慮して、死なない御遺体と、間違った気配りがなされている世界の話だが、コメディだからそうなるだろうけれど、現実にこんな世界になったとして、そこでも人々は、ゾンビと化した人間をあそこまで粗末に扱うのだろうか。冒頭に出てくる巨乳ゾンビ(桐山瑠衣だった…)を邪険に扱うカップルの様子、そのゾンビが壁と柵(?)の間に挟まって動けなくなっているのを遠巻きにしつつ、身柄を確保されても(体をテープでぐるぐるに巻いて、口にはマスクを被せる)、ほっとする様子もなく、これだけ?と反応が薄い一般市民。恐怖する時期は過ぎたとはいえ、野良犬ではないのだ。人間が相手でこの反応。簡単に、世界は人に対して残酷になれる。ブラックジョークとして、こういうコメディを、いつまで笑って見ていられるだろうか?
製作が発表されたときから、福満しげゆきの漫画を盗んだ企画としてやり玉に上がっているが、ドラマ24枠は、今までちゃんと原作を取ってドラマ化してきたのに、今回はどうしてこんなことになってしまったのだろう。内容的に、原作とどれくらい似ているかは、未読なので知らない。が、知っている人は、精神的に楽でいるためには、みない方がいいかも。知らない人は、普通にコメディゾンビドラマとして面白いので、みるといいと思います。セーラーゾンビ」がAKBと連動した、如何にも簡単そうな企画だったのに、ゾンビもの、青春もの、アイドルものとして、きちんと仕上がっていたことを思うと、今回もいいものになるかもしれない。
出演者がなかなか、味のある人たちが出ていて、みてるだけでも愉しいが、なによりも、
河井青葉さんが出演されているのがうれしい!
知らずにみていたので、出て来た瞬間に息が止まった。ああ…憧れの人…。

↑は「私の男」。