眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

アンダー・ザ・ドーム シーズン1 感想

再放送されていたシーズン1を、ちびちびと追いかけてやっと見終えた。面白かった。簡単に感想を。

若干ネタバレしています。



8話で、マックスという、それまで全く影も形もなかった女性が登場してきたときには驚いた。13話中の8話目ですよ。キャラクターはほぼ出揃っていると思っているところで、新キャラの投入。凄い攻めの姿勢。小さい町だと思っていたのに、想像しているよりも多くの人間がいるようですな。ところがそこで、話しのスケールが一気に下がり、普通の犯罪ものみたいになってしまったのには、これはこれでまた戸惑ってしまった。

しかし終盤、都合の悪いことを闇に葬ろうとするビッグ・ジムの行動が独裁的になって、これが緊迫感を呼ぶ。ちょっと頑張って人を殺し過ぎている。ここまで来るともう後戻り出来ない。ビッグ・ジムの人生も、そしてドラマそのものも。ドームの謎に迫ろうとするジョー、ノリー、アンジー、ジュニア。そしてバービーとジュリア。彼らの物語は、謎めいたドームからのメッセージに翻弄されるのだが、みていてもちっとも意味が判らない。これ、先のこと考えてあるの?と不安になってしまうほど、行き当たりばったりのようにも見える。スティーヴン・キングの原作があっても、それとは違う展開の可能性もあるのではないか…。で、大盛り上がりのまま、終了。

謎を小出しにして視聴者をひっぱるドラマも今に始まったわけではないが、ちょっとやりすぎな気もするな。結局、何一つ解明されないままですよ。風呂敷広げまくっているのはいいけれど、少しはサービスしてよ、と言いたくなる。この辺は「LOST」を踏襲しているんだろうけれど…。製作陣は一緒のようですが。