眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

ゴジラ60周年


昭和29年11月3日。「ゴジラ」第1作の公開日です。本日こそが、まさに、その60周年を祝う日であろう、と。日本映画専門チャンネルは21時から1作目を放送するようですが、世間的にはもはやどうでもいい話題ですね。

新作公開にあわせて気を吐いたのは、テレビでは、やはり日本映画専門チャンネル、そしてNHKでした(テレビ東京でも集中的に放送されたようですが、こちらではその恩恵にあずかれず)。映画だけではなく、特番も放送。伊福部昭関連のものが特にうれしかったですね。「伊福部昭の世界」などは、なかなか見応えがありましたし。出版関係でも色々と関連本が出まして、本屋の一角がゴジラコーナーになっているのは、うれしいもの。まだ過去形で終わらせられないのは、「本多猪四郎 無冠の巨匠」や「ゴジラ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション」などの刊行が控えているからですね。読み応えのありそうなものが多く出たのではないでしょうか。地道に追いかけて行きたいと思っていますが。

しかしながら、新作の興行成績は、思ったほどでなかった。いや、思ったとおり、とも言えましょうが。年齢高めの男性のひとり客が多かったとも聞きますし、つまり、おっさん連中に、家族を引っ張って来る力がないと、はっきりと露呈してしまったのではないかとも思いますね。でも、それでもいいではないか、と。そもそも、怪獣に世間の注目が集まるなどということが、あり得ないことだったのです。60周年ということで、これだけの話題になっただけで御の字。あとは、わずかでも、若い人たちに怪獣に関心を持つ人がうまれてくれればありがたく、そうでなくても、まあそれでよい、と笑っていたいと思います。