眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

(河井青葉 in ) 玉川区役所 OF THE DEAD 第6話「あるお笑いコンビの憂鬱」

ゾンビウィルスに感染していることが判った、漫才コンビ奥田安田の安田。しかしもう少しだけ、お笑いのライブの決勝まで待ってくれ、といって特別福祉課から逃走。相方の奥田から語られるのは、喧嘩が強すぎてはみだした安田と、いじめられていた奥田の高校時代のこと。二人でお笑いのてっぺん取ろうぜ!という夢に向かって走って来たこと。当日、会場に現れた安田をとにかく捕まえようとする凛と、出来る限りやらせてやろうとする晋助の対立。誰だって好きでゾンビになるんじゃない、という言葉が相変わらず優しい。さて、奥田安田は最後まで漫才が出来るのか…。

漫才コンビのふたりの過去は、ゾンビとは全く関係のない話。ここに結構、時間が割かれている。はみ出し者ふたりの友情が、からりと軽快。笑わせながらも、王道の青春ものになっている。しかも演じる二人の呼吸があっているし、特に素晴らしいのは、舞台での漫才がちゃんと形になっていること。ドラマ上の漫才は、たいてい様にならないが、これが実に見事。本当にコンビじゃないの?と思った。今回の監督は、熊坂出だが、こういうストレートなタッチのものにあっているのでは?

ただ、舞台の上で、とうとう安田が発症してしまうあたりも含め、これでは単に難病ものに置き換えても成立してしまう。確かにゾンビウィルスは病ではあるけれど、その特異な症状をドラマにどう結び付けるか、という点で物足りない感もある。難しいところだが…。

並行して描かれる話しも徐々に不穏な空気が濃くなってきた。金子ノブユキが献体を申請していた三体のゾンビは、存在が消えてしまった。また、晋助の義理の兄である近藤公園が、どうもウィルスに感染しているらしい…。奥さん(田畑智子)はやっと妊娠したのに。あの風俗に行ってから義兄の様子が変わったから、発生源はあそこなのか?第1話のスイカップゾンビは、そこの風俗嬢だったのかも…。

今回、河井青葉さんの出番はありません。前回登場シーンが別角度(と思うのだが。違う?)で出てくるだけでした。ま、それも出番と言えば、出番だが。これだけ明快に返答しているのに、話しが違うぞ?という点では重要な場面かもしれないが…。ちょっと納得出来んね。

といっても、やはり美しいのだが…。しかし青葉さんがいないせいで、よそ見をする余裕が生まれますんでね、ついつい、金子ノブアキの助手の岸井ゆきのさんに目がいってしまいました。今回はこんなシーン(↓)もありましたし。

昨日貼った、東京ガスのCM。偶然ですけれども、これ、岸井さんですね。92年生まれだと今22歳か。このドラマでは、おぼこいような、大人なような、凄くアンバランスで不思議な魅力を、実は密かに放っていたのだが、もっと前面に出て来てもらってもいいですね。たのしみにしています。
あと、水澤紳吾さんは、台詞がついに字幕入りに!